ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.6(2001/07/07) @
【大雪渓】
週間天気予報ではこの2日間(7月7・8日)は雨の予報が出ていたのですが、2日とも快晴で「梅雨」という言葉を忘れてしまいそうです。上の映像と先週のものを比較すると、ちょうどクラックの入っていたところから下部がすっかり融けてなくなっています。最上部にくらべて中間部の融け方が目立ちます。
【雪渓下部】
先週の時点でクラックの入っていたところから、すっかり雪が融けてなくなっているのが分かります(左画像)
また、雪解けで雪面の高さが低くなっていますが、それ以外の大きな変化はありません。雪面は硬いわけではないものの、先週以上にガタガタになっています。
先週もお伝えしたように雪渓下部はモーグル系の人々がエア台やコブのラインを作って練習しています。したがって、コブのライン以外は整地する(「フラットにする」と言う意味ではありません)必要がないので、雪渓上部に比べて、ガタガタの度合いが大きいのは確かです。
今週あたりからいわゆる「キレイなスプーンカット」状態のものはほとんどなくなり、スプーンカットの「尾根」の部分がとがってきて、「デコボコ」という言葉がピタリと当てはまります。まるで洗濯板の上でも滑っているような感覚です。
先週からくらべて、鉄砲水で土砂が被ったところの雪解けはやはり遅いようで、高いところでは人の背丈ほどになっています。(それだけ周囲が融けたと言う証拠でしょう)
場所によって大きくひらきがありますが、雪渓駐車場付近ではウラジロナナカマドの花が咲き始めました。雪で閉ざされている時間の長い雪渓周囲のウラジロナナカマドはこれから芽吹くものもあります。
雪渓上部の雪解けの終わった斜面にはキバナシャクナゲ、コイワカガミ、ツガザクラなどが所々咲き始めています。(まだ数少ないので、写真は割愛します)畳平のお花畑ではハクサンイチゲが咲いていると思いますが、例年、こちらではもう少し遅いようです。(葉が出ているものはありましたが、つぼみをつけているものは見つけられませんでした。)
ちなみに、畳平周辺はもうすっかり雪はありません。畳平のお花畑はもちろん、岐阜県側の滑走エリアも「お花畑」に衣替えしています。
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