ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2001/07/21) A

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(Update:2001/07/24)

 

【雪渓上部】

雪渓中間地点から 雪渓上部から

面積そのものは大きく変化はありません。中央の峰が大きくなってきました。先週は峰の上部はまだ、雪が残っていて、その部分で左右に行き来ができましたが、今週は完全に分かれてしまいました。峰の高さも人の背丈ほどになっています。

 

先週は左下に下りていく沢にまだ雪があり、かろうじてショートターンで滑り降りることができましたが、今週は完全になくなり、小川になっています。

 

これはその沢を降りていったところですが、こんな猫の額のようなところにもエア台がありました。

左側と右側は対照的です。左側はフリーの人たちが滑っています。右側はポールの人たちです。右側はかなり多くの人が滑っているため、多少の起伏はあるもののガタガタで歯が立たないと言う箇所は減ってきています。左側も画面で白い筋になっている部分は多くの人が滑っているため滑りやすくなっています。

 

キャンプを組んでトレーニングしているのはポールの人たちだけではありません。基礎系の人たちもビデオチェックや先生の指導を受けながら練習に励んでいます。(みなさん、スピードに乗った切れのあるショートターンを披露されています。)

雪渓の上にいても無風になると暑さを感じます。夏本番です。蒸し暑い空気がよどんでいたかと思うと冷たい空気がさらっと吹きぬけ、そんなことが何回か繰り返されるうちに大きな積乱雲が発生します。そして、真夏の山の天候を呈します。
暑さに負けた雪渓の雪も見る見るうちに融けてきます。昨日までは雪があったところも今日はなくなっていると言ったほど融けるスピードが増してきています。

 

【昨年の今ごろは】

date:2000/07/23

ホントに7月の後半でこれくらい雪が残っているとうれしいですね。今年の映像と比較するとVol.5(2001/07/01)位の雪の量です。先週あたりから雪解けのスピードが増しているように思いますが、例年、梅雨明けする7月の後半〜お盆にかけて雪解けのスピードが速くなるようです。お盆をすぎると気候は秋っぽくなるため、雪解けのスピードは遅くなります。

 

◎ 一口メモ〜『ノリクラのゴミ』 ◎

ノリクラに限らず、どこでもゴミのポイ捨てにうるさい世の中。特にノリクラなどの山岳地帯は環境保護のためゴミのポイ捨てにはうるさいところです。以前は雪渓で一服したタバコの吸殻を雪の中に押し込むしぐさも最近は灰皿持参で滑るスキーヤー・ボーダーが増え、そのような光景は見かけなくなりました。

でも、雪渓にはそれ以前のゴミがまだずいぶん残っています。岩の隙間にはずいぶん昔と思われるジュースの缶が残っています。中にはいつのものだか分からないほど泥まみれのとうもろこしの芯も見つけることがあります。下界と異なり、分解能力が低い山岳地帯ですので、それらの残骸が残っていても不思議ではありません。

毎年見かける畳です。おそらく10年近く経っているとおもいますが、まだ形があります。下界では腐ってなくなってしまうようなものでも、ご覧の通りです。
一般的に「土にかえる」と言う言葉がありますが、ここ、ノリクラではその言葉は通用しない様です。

 

 

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