ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2001/08/05) A

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(Update:2001/08/08)

 

【雪渓上部】

雪渓中間地点から 雪渓右側から

今まで、上部の雪渓は滑走していても、雪解けによる変化をそれほど感じなかったのですが、今週は大きく変化したせいか、「ずいぶん小さくなったなぁ〜」と感じてしまいます。中央部分の峰もずいぶん大きくなり、もう来週には左右を完全に分離してしまうでしょう。

 

雪渓のすぐ下の岩場は激しく流れ出す雪融け水のため、いたるところでせせらぎが見られます。

 

中央の峰もだいぶ大きく下のほうへ伸びてきています。そのすぐ右側には下から岩場が顔を覗かしています。中央の峰の下部先端と右側の岩場の上部先端がほぼ同じ高さに来ています。

実際に滑走してみると分かりますが、中央の峰より下は細かい岩が露出して滑られません。したがって、まだ、滑走距離がありそうに見えますが、峰のすぐ右側の所のポールの張ってないバーンでは、滑走可能な部分は上端から半分くらいのところ(人がかたまって立っている付近)で、距離にして100メートル弱と言ったところです。さらにその右のポールバーンでもネットが張ってあるところが限界です。また、雪がかなり柔らかく、また、積雪量がかなり減ったため、同じ滑走ラインを滑るとすぐに下の岩が出てきてしまいます。

右側の雪渓の中央付近で雪融けが始まっています。ここから土砂が雪渓上を流れ出すと雪が残っていても滑られなくなるためちょっと心配です。

全体の幅も狭くなってきているため、この日のポールは4張と少なめでした。

今週からは完全に上部雪渓がメインとなってしまいました。実際のところ「もう少し残るかなぁ〜」と思っていたのですが、やはり、このところの猛暑には勝てないようです。

上部右側の雪渓も積雪量がかなり少なくなってきているので、滑走を繰り返すとすぐに下の岩が露出するようになってきています。滑走などで雪を削ったり、猛暑などで雪融けが進むと、今まで白かったバーンに黒く凍った状態の箇所が出て来るようになります。その箇所から岩が顔を出すケースが多いようですので、注意して滑走されると良いかと思います。

 

【昨年の今ごろは】

date:2000/08/06

今年とは全く違いますね。この日はずいぶん天気が不安定でなんとあられが降ったんですよ。

date:2000/08/06

 

◎ 一口メモ〜『雷鳥』 ◎

霧の立ち込めた日などは雷鳥の姿を見かけることができます。この何年間は雷鳥に出会う頻度がやや増しているように感じます。

大腸菌などに免疫のない雷鳥のため、食べ物を与えない・ペットを持ちこまないとかの注意が必要なことはすでにご存知かと思います。また、もうそろそろ、雛を連れてヒョコヒョコと歩くメスの姿を見かける時期がやってくるかと思います。追いかけたりしない配慮が必要です。

どうやら雷鳥は数を数えるのが不得手で、多少、雛の数が減っていても親鳥には分からないらしいです。そのため、子連れの雷鳥を人間が追いかけて、雛がはぐれてしまっても親鳥はそれに気づかなく、雛が群れに帰ることができない危険性があります。知らないとは言え、やはり雷鳥がいるとめずらしいもので、人はついついこのようなことをしてしまいがちです。

 

 

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