ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2002/06/15) @

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(:Update:2002/06/20)

 

【大雪渓】

梅雨入りして初めてのノリクラ雪渓カレンダーです。この日は雨は降らなかったものの、ご覧の通りの曇り空です。

この1週間でだいぶ雪融けが進み、画像以上に様変わりしたように感じます。それでも昨年よりは若干多いとは思います。県道からご覧になると平らで変化の少ない大雪渓に見えますが、雪融けによる高低差と、積雪が少なくなるにつれて雪渓下の地表の形状がだんだん雪渓表面に現れてくることから、大雪渓から見る景色は結構変化があるものです。

 

【畳平周辺】

お花畑の木道が見え始めています。しかし、昨年よりはまだ多いほうです。お花畑の積雪がなくなっていますので、比較的減ったなぁ〜という印象を受けますが、積雪がなくなったのは木道のある付近のみで、不動岳そのものやその周辺はさほど先週と変わりありません。

生憎、やや遠方で霧がかかっていたため肉眼でははっきり分かりませんが、お花畑と鶴ヶ池の間の道沿いからお花畑を見てみると、わずかながら黄色い高山植物がちらほらと咲いています。キンバイやキンポウゲの咲く時期にしてはちょっと早いので別の花かもしれませんが。

鶴ヶ池の周辺の積雪もだいぶ少なくなりました。こちらも昨年と比べるとまだ多いようです。しかし、水量は相変わらず少なめです。

 

【雪渓下部】

先週はちょうど雪渓入り口の看板のところまで雪がありましたがわずかながら少なくなっています。県道を挟んで位ヶ原寄りの雪渓はここからはほとんど見ることができなくなるほど小さくなっています。

 

先週はまだ排水溝がふさがっていましたので、70〜80センチは少なくなっているでしょう。先ほどの看板のあたりも含め、昨年並みか若干多いといったところでしょう。

 

先週は石碑のすぐ下のあたりまで雪がありましたので、やはり70〜80センチほどは少なくなっていると思います。しかし、この岩の左右がちょっとした沢筋になっていますのでまだ10メートル程は積雪があると思います。

この付近から県道側はやや斜度のある地形で、積雪が少なくなるにつれて少しずつその斜度変化が雪渓表面にも現れてきています。先週と比較して県道方面が雪渓に隠れてしまっているのは撮影する位置の問題もありますが、積雪量が減ったことと、雪渓表面の地形が変化しているためとだと思います。

 

ウラジロナナカマドの芽 キバナシャクナゲ

先週はつぼみのようなまだ固い芽でしたが、その先端から明るい緑色一斉に空に向かって開き始めています。ハイマツやキバナシャクナゲの深い緑の葉に混じってそのコントラストがなかなかキレイです。キバナシャクナゲもあちこちで咲き始めています。高山植物の中でも比較的大きな花ですのでハイマツの影などをよく見ていると、ちらほらと目にすることができると思います。

 

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