ノリクラ 雪渓カレンダー

番外編(2003/06/07) @

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(Update:2003/06/13)

 

今回はノリクラを離れ、立山の様子をお伝えいたします。ノリクラと同様、こちらも3000メートル級の山々がつならるところで、この時期、広大な雪渓をたくさんのスキーヤー・ボーダーが思い思いのコースを滑り降りてくる姿を見かけます。

頻繁に訪れているわけではありませんので、詳細にお伝えすることはできませんが、昨年もほぼ同時期に撮影を行っておりますので、昨年と比較しながらお伝えしていきます。

立山はご存知のとおり、長野県の扇沢と富山県の立山町を結ぶ、立山黒部アルペンルートでアクセスできます。今回訪れるのはこの立山黒部アルペンルートの最高標高地点の室堂(むろどう)から徒歩で30分ほどのところにある雷鳥沢です。立山はノリクラと比べてかなりエリアの広いところで、数日かけて、縦走する登山者も多く、1〜2日の行程ではとても回りきることはできません。

登山にしてもスキーにしてもたくさんの荷物をもって現地に訪れるわけですが、山麓から室堂までのアクセスの利便性は長野県側よりも富山県側のほうが料金の面から見ても良いと思われます。

 

【立山ケーブルカー】

さて、富山県側のアルペンルートの玄関口は立山ケーブルカーです。このケーブルカーは黒部川水系電力開発や立山一帯の開発計画の一環として昭和29年に営業を開始し、富山地方鉄道 立山駅から美女平(びじょだいら)までの約1.3km(標高差約500m)を約7分で結ぶものです。

 

新型車両

ケーブルを交互に行きかう二つの車両は営業開始以来使われていましたが、今年4月に新しい車両に変わりました。車体のデザインは旧来のイメージを踏襲するカラーリングを取っているようです。

 

【室堂〜雷鳥沢】

先ほどの立山ケーブルカーから、さらに高原バスを乗り継ぎ約1時間で室堂に到着です。室堂から雷鳥沢(雷鳥荘)までは徒歩で30分程度です。

 

みくりが池 みくりが池温泉

室堂から10分程度歩くとみくりが池です。左の画像のように雄山(おやま)をバックにしたみくりが池の写真は立山を代表する風景の一つと言えるでしょう。そのすぐ隣には日本最高標高地にある温泉といわれているみくりが池温泉があります。みくりが池周辺の雪の高さ、みくりが池温泉付近の雪の量は昨年よりもかなり多いようです。

 

雷鳥荘

みくりが池温泉を過ぎ、さらに20分ほど歩くと雷鳥荘にたどり着きます。昨年まではちょうど撮影している地点から雷鳥荘に向かって雪渓を滑り降りることができましたが、雷鳥の餌場のため滑走禁止となりました。従って、この雪渓の周辺をぐるっと、とりかんでいる夏道を画像右方向から回っていきます。雷鳥荘の向こう側がこれから向かう雷鳥沢です。

 

雷鳥(雄)

先ほど「雷鳥の餌場」と申し上げましたが、この付近は普通に歩いていても、雷鳥に出会うことができます。ノリクラでも雷鳥は生息していますが、泣き声だけでなかなかその姿をあらわすことは少ないように思います。

こちらの雷鳥は目の周りの赤い肉冠から、オスであることがわかります。この時期は繁殖期で警戒心が強く、このときも他のオスが近づいてきて攻撃を加える様子を観察することができました。

 

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