ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.4(2003/06/14) C

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(Update:2003/06/19)

 

【雪渓下部】

先々週と比べ、右側の画像の看板は完全に姿を現しています。県道を挟んで山麓側もほとんど雪がなくなっています。昨年とほぼ同じような状態です。

 

左側の画像は県道と大雪渓の境の法面。昨年よりやや多い感じです。右側の画像は県道から肩の小屋に通じる登山道の入り口です。こちらはほぼ昨年並みです。

 

先々週までは大雪渓の中で、頭を出していたのはモーグルバーンスタート地点付近の岩でしたが、下から見てモーグルバーンの岩の左側にある石碑が埋め込まれている岩も、かなり頭を出してきています。いつもこの2箇所から雪融けが進みます。岩の高さは1メートルほどで、昨年とほぼ同じ感じです。

雪質は前述のとおり、雨のせいで締まって滑りやすいと思います。しかし、これから雨量が多くなるとアイスバーンや降雨の流れた跡にできる縦溝が大きくなり、滑りにくくなってくると思われます。

今回も良い天気に恵まれない1日でした。肩の小屋付近で見られた青空はあっという間に曇り空になり、午後には雨となってしまいました。5月の下旬から時折降雪があったりして、かなりラフな雪質で滑りにくかったのですが、梅雨に入り雪が締まり、比較的滑りやすい雪質なってきました。

例年ですとこれくらいの雪質が普通なんですが、ここにきてやっと回復してきたように思います。ただ、梅雨に入り降雨が多くなると先ほどから申し上げているようにスプーンカットや縦溝がひどくなり、稜線からの長い距離を滑ろうとすると結構、大変なものがあります。無論、雪融けの状況から、稜線から滑り降りられるのも来週あたりが限度かもしれませんが...

 

【昨年の今ごろは?】

date:2002/06/15

雪渓下部に関してはほとんど変わりがないように見えます。これから7月中〜下旬までの梅雨の時期の降雨によってだいぶ左右されると思われます。

 

◎ 一口メモ〜『雨宿り』 ◎

今年からマイカー規制が始まり、大雪渓までバスで訪れることになります。ですから、今までのように悪天候だからといって、クルマに駆け込むことはできません。

もちろん6月までは今まででもそうだったのですが、これからは梅雨の末期の大雨に見舞われる7月や、突然の激しい夕立・雷がやってくる8月などでも、雨宿りするところが大雪渓ではないんです。

 

トイレのひさしで雨宿り

こちらの画像は今回のノリクラ雪渓カレンダー撮影日の様子ですが、午後から しとしとと雨が降ってきました。実は6月はまだトイレの入り口も空いていないんです。

トイレを管理している安曇村に尋ねたところ、現段階では避難所のような建物を建築する予定はないそうです。その理由として、@ 予算が確保していないこと。  A 冬季の雪の重みに耐えられるような建造物が必要で、また、トイレ周辺のように降雪の影響を受けにくい箇所がほかにないこと  などを挙げています。

しかし、恒久的な建物を立てる必要はありません。山小屋のように7〜10月のみ設営する形態や日中のみバスを駐車場に停留させておくなど、いろいろな案があると思います。

乗鞍高原を含め、観光客が減少するなか、より多くのスキーヤー・ボーダー、そして、より多くの登山者に訪れてもらう方策として、現実的な問題であると捉えて行かなければならないと思います。

大雪渓の避難所に関して、ぜひ、皆様のご意見をお聞かせください。(E:mail WebMaster@norikura.org )

ぜひぜひお願いいたします。お待ちしております。

 

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