ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2004/05/30) B
【宮様杯乗鞍フィーゲルスキー大会】
毎年、この時期のノリクラでは宮様杯乗鞍フィーゲルスキー大会が開催されます。昨年もご紹介いたしましたが、もともと登山靴で雪山を滑り降りる発想から生まれたもので、長さ60センチ程度の短い板を靴底につけたものだそうです。よく知られる「ビッグフット」の原型はここから来ているようです。
大雪渓上端から下端の県道近くまでを滑り降りるこの大会は全長1km、標高差300m、12旗門のコースレイアウトとなっていて、フィーゲルスキーの大会としてはおそらく国内唯一のものではないかと思います。
旗門やコースセパレートのネットの設置などは地元の安曇村や自衛隊が出動して行っているようです。ただ、圧雪車によるゲレンデ整備が行われないこととリフトがない点が一般のレースと大きく異なる点です。
選手といえども歩いて登ります。 |
ですから選手といえどもスタート地点まで歩いて登ります。
【競技開始】
スタート地点に出場の選手がそろったことを確認すると競技が開始されます。10:30より競技が開始されることになっていましたが、コース上に霧がかかり始めたため、予定を早めて開始されます。
競技は小学生、中学生、成人女子、成人男子と区分されています。まずは小学生の部から開始されます。出場した選手は久しぶりの雪の感触に少しばかり緊張した趣で、「がんばれ」と多くの人たちから声援を受けていました。
大会が進むにつれて出場待ちの選手や観客の人々がコース内に入り込んで声援を送ります。
「緊張しちゃう〜...」 |
スタートエリアギリギリまで近寄って声援を送る人々でいっぱいのこの大会には緊張で張り詰めているという感じはなく、どちらかというとアットホームな雰囲気を感じさせる大会です。でも、当の選手にとってはやはり緊張するもの。スタート前に応援する人々に「緊張しちゃう〜」なんておっしゃっていました。
でもスタートを切ってしまえば、そんな緊張も忘れてしまうもの。小刻みにターンを刻みながら優雅にコースを滑り降りて行かれました。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |