ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2004/06/19) @

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(Update:2004/06/24)

 

【大雪渓】

先週は夏を思わせるような天候がつづき、梅雨の最中なのか疑ってしまうほどですが、このところ週末ごとに悪天候に遭遇しています。今回も19日(土)は良い天気でホントに台風6号が近づいてきているのかと思うと、20日(日)は山麓では穏やかな天候にも関わらず山頂付近は強風で、乗鞍スカイラインは終日通行止めとなっていました。この台風6号の影響で乗鞍スカイラインの通行止めは22日(火)の午前まで続いていました。

さて、今回お届けする6月19日(土)のノリクラ雪渓カレンダーは先ほども申し上げたように終日快晴でした。この強い陽射しから梅雨明け後の7月中〜下旬くらいかなと錯覚してしまうような感じです。雪融けの状況はひところから比べるとエリアごとにバラツキが出始めてきたように思います。

 

【畳平周辺】

お花畑、鶴ヶ池とも残雪の状態は先週とほとんど変わりありません。この画像からは判別することはできませんが先週お伝えしたお花畑と同様、鶴ヶ池のほとりにもたくさんのハクサンイチゲが咲き始めています。そして先週あたりから湖水も色がエメラルドグリーンに変化してきています。

 

【肩の小屋へ】

いつもご紹介している肩の小屋・コロナ観測所へ向かう道路の分岐点です。この付近にの雪融けもほぼ終わり、ほとんど残雪を見ることができなくなってきています。

 

大雪渓下部に続く斜面

肩の小屋・コロナ観測所の分岐点から肩の小屋方面へ少し歩いたところの大雪渓下部へ続く雪渓です。左の画像では先週とほとんど変わりないように見えますが、上から見下ろした右の画像ではもうほとんど雪ないことがわかります。

少し余談になりますが、右側の画像で中央にハイマツ帯が横に長く伸びているのがわかると思います。このハイマツ帯の左端がいつもお伝えしているモーグルコースのスタート地点です。県道の登山口から肩の小屋を目指すとき、モーグルコースのスタート付近のハイマツ帯の左側へ進んでくださいとお伝えしておりますが、このハイマツ帯の右側の雪渓(画像では下側)を進むとご覧のようにハイマツ帯に進入していってしまいます。

 

【肩の小屋付近】

以前にもお伝えしましたが、今年の肩の小屋付近の雪融けは大雪渓エリアのほかの箇所よりも雪融けが早い傾向があるようで、その傾向は今週になっても同様です。こちらは肩の小屋から登山道を数十メートル少し下りた箇所です。先週まではまだ雪渓がありましたが、ご覧のようにもうほとんど残っていません。

もう少し下がり、肩の小屋から50〜100メートルほどのところにはご覧のようにまだ雪はありますが、スプーンカットがひどく滑走不能です。

 

登山道−雪渓との標高差は5メートルほど

登山道−雪融け完了は肩の小屋から200メートルくらいまで

先週は雪が被っている箇所のあった登山道も今週は完全に雪がなくなっています。雪渓との標高差も先週から比べ更に増し、5メートル近く登山道が高いところに位置するようになって来ています。

肩の小屋付近の雪融けは昨年と比べて1ヶ月程度、一昨年と比べて2週間ほど早く、他のエリアと比べて年毎の変動が大きい傾向にあり、融雪状態にバラツキがあるようです。

 

肩の小屋、営業は6月26日(土)から

お伝えするのを忘れておりましたが、肩の小屋では営業の準備を始めているようです。今シーズンは6月26日(土)からの営業だそうです。因みに位ヶ原山荘の今シーズンの営業はGWと紅葉の時期のみのようです。

 

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