ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2004/06/27) @

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(Update:2004/07/01)

 

【大雪渓】

6月最後のノリクラ雪渓カレンダーです。今月を振り返ってみると土日の2日間の週末で両日とも大雪渓に上がることができたのは6月5日(土)〜6日(日)の週だけで、それ以外は悪天候によって土日のどちらか一方しか大雪渓に向かうことができませんでした。9月の台風の時期、週末ごとに台風が上陸・接近し、今回と同じように滑走することができなかったことが過去にはありましたが、梅雨の時期ではこれほど悪天候が連続したことはありませんでした。

24日(金)から降り続いた雨で乗鞍スカイラインは連続雨量が規制値をこえたため、25日(土)はほぼ終日通行止め。26日(日)は通行可能となり大雪渓に向かうことができましたが、午後から再び雨となってしまい、濃い霧のなか撮影もままならない状態で、一部不鮮明な画像もありますがご了承下さい。

 

【畳平周辺】

お花畑にはもう雪はありません。左の画像で一部残っている不消ヶ池(きえずがいけ)方面に向かう雪渓も次第に小さくなってきています。例年ですとお花畑から不消ヶ池の脇を通り、横手道(肩の小屋に向かう道路)に抜ける散策道がありますが、今年は通行できないようです。

先週もお伝えしたように鶴ヶ池にはたくさんのハクサンイチゲが咲き誇っています。先週と比べて背が伸びてきた感じで、大きいものは30センチほどになっています。

今まで、乗鞍スカイラインから畳平を経由して大雪渓に向かっていましたが、来月より乗鞍高原より大雪渓に向かいますので、畳平の様子をお伝えするのは今回が最後となります。

 

【雪渓下部 T】

今週の大雪渓下部は大きな変化を見せています。

 

先週は右の画像に写っている小川のところまで雪があり、左の画像の中央部分の岩もまだ雪の下でした。かなり広範囲にわたって雪融けが進んでいます。先週は大雪渓下部の雪融け状況を「昨年と比べて2週間ほど早い雪融け」と申し上げましたが、それよりもやや進み先週と比べて3週間ほど早い雪融け状況です。

 

登山道

こちらの登山道入口はパッと見たところ大きな変化はないようにみえてしまいますが、先週と比べて高さで1メートル近くは雪融けが進んでいます。

 

雪融けは登山道入口から50メートルほどまで完了 登山は左上の岩の左側に向かって!

登山道入口からおよそ50メートルくらいは雪融けが完了していますが、右の画像のようにそこから雪渓の上を歩いていくことになります。毎回申し上げますが、右の画像の左上に写っている岩の左側に目指し、斜め左上に進んでください。左の岩まで約50メートルほどです。7月に入り乗鞍高原からのシャトルバスが運行されると、肩の小屋口バス停で下車し、ここから山頂を目指す方も多くなるかと思います。訪れる登山の方はもちろん、周辺で滑走されているスキーヤー・ボーダーの方で、ルートを間違えている登山の方を見かけたら、ぜひ声をかけてあげてください。

また、この付近の斜度はそれほどきつくなく、晴れて雪のやわらかい日は普通の靴でも登れます。しかし、今回のように天候の悪い日は雪面が硬く、下りはもちろんのこと、登りすらままならない状態です。この先の肩の小屋までについても例年と比べるとかなり雪融けが早いですが、雪渓の上を登山靴・運動靴歩く時は十分な注意が必要です。

 

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