ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2004/07/19) @

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(Update:2004/07/22)

 

【大雪渓】

今回は海の日を含む三連休で、乗鞍高原などの山麓ではそれほど天候はひどくなかったようですが、位ヶ原あたりから上部だけは常に傘をかぶったように雲が垂れ込み、大雪渓エリアは3日間とも梅雨に逆戻りといった感じの荒天でした。そんなわけで大雪渓エリアの人出はそれほど多くなかったのですが、以前から比べると山頂を目指す登山の方々が少しずつ増えてきているようです。

速報でお伝えしたように3日間とも濃霧に覆われ、撮影は一瞬の霧の切れ間を狙って行いましたが、時間的な都合から完全に濃霧の中のものもありますので、ご覧いただく画像も不鮮明なものが大半です。何卒ご了承下さい。尚、画像は17日〜19日の3日間のものを織り交ぜてお伝えいたします。

 

【シャトルバス】

2004/07/17 06:50 観光センター前駐車場

こちらは長野県側(乗鞍高原)のシャトルバス乗り換え駐車場の中でもっとも利用者の多い観光センター前駐車場。駐車されているクルマの数は通常の土日よりは多いものの、ハイシーズン最初の三連休としてはあまりたくさんとはいえません。晴れていれば右の画像でノリクラの峰々がはっきりわかるはずですが、3日間とも雲の中です。

 

7時のバスは2台。しかし、観光センターからの乗客は1台で収まってほぼ満車となり、後続の2台目は途中の休暇村や三本滝からの乗客のため観光センターを空荷で出発しました。バス会社では観光センターの乗客数だけでなく、途中のバス停からの乗客数をあらかじめ考慮して運行台数を調節しているようです。

 

【雪渓下部 T】

先週と比べ、かなり雪融けが進んでいます。特に右の画像の雪渓下部左側はほとんど滑走不可に近い状態です。

 

いつもモーグルバーンができている雪渓下部右側もかなり小さくなり、滑走距離は30メートルほどしかありません。

 

こちらは雪渓の下端部分。先週から比べると5メートルほど下端部分が上昇しています。昨年と比べると3週間ほど早い雪融けです。

 

クレパス部分 滑走は困難ですがエア台は2つあります。

先週の段階で既にクレパスの底に岩が出ていましたが、今週はご覧のようにクレパスよりも岩のほうが大きくなっています。先週から比べて高さで2メートル以上雪融けしています。コブのラインもこの3日間で滑走された後がありますが、距離が30メートルほどで、5〜6ターンが精一杯といったところですので、ここでの滑走はもうムリです。しかし、エアーのランディングのためのスペースは確保できるため、エア台が2つ設置されていました。

 

【登山道−肩の小屋口バス停と登山道入口】

 

登山道は肩の小屋口バス停から畳平方向へ50メートル先 全線雪融け完了

こちらはいつもの登山道。先週よりも更に登山道沿線の緑が濃くなってきました。もう遠くの高山植物を目を凝らしながら眺めなくてもすぐ足元で色々な花が群生しています。登山道入口の石畳設置の話は先週お伝えしましたが、登山道入口から50メートルほどの区間でも石畳が敷かれていますので、かなり歩行しやすくなっています。

また、先週まで右の画像の部分(左の画像で左上方に伸びる登山道で一番くびれた箇所)はまだ雪の下でしたが雪融けが終わり、また更に上部で雪融けが完了していなかった箇所も雪融けが終わったため、県道から肩の小屋までの登山道は全線雪融けが完了しました。(肩の小屋〜山頂間は1ヶ月以上前に雪融けが完了しています)

肩の小屋口バス停はちょうど雪渓上部へ向かう道の入口に立っていますので、三連休で初めてノリクラにお越しになった方がこれを登山道と間違えられるケースがたくさん発生しています。特に今回は3日間とも終日濃霧でバス停から50メートル先の登山道を見つけることができなかった方もいらしたようです。雪渓上部に通じる道は登山道と同じようにロープで規制されており、雪渓に到着するまで登山道だとおもいこんでもムリはありません。
もしそのような方を見かけましたら、この道が登山道でないことや登山道の位置を伝えてあげてください。特にバーンの固い日に登山靴で雪渓を登っていくことはかなり危険です。登山者にとっては余計なおせっかいかもしれませんが、ぜひお願いいたします。

 

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