ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.11(2004/07/24) E
【雪渓上部 U】
雪渓上部左側 |
雪渓上部左側も下端は先週よりも5メートル以上あがっています。それでも大回りから中回り程度の広さはあります。
たくさんのテレマーカーの方々がお越しになっています。 |
今日は多くのテレマーカーの方々がこの雪渓上部左側にお越しになっています。優雅でかつダイナミックに急斜面を駆け下りてきます。
先週は中央手前に見える岩が頭を出していた程度でしたので、高さにして1メートルほどは雪融けしたと思います。
上端部分 | 今日の雪はやわらかめ |
上端部分の積雪は2メートルほど。今日はやわらかめの雪でかなり滑りやすい感じでした。おそらく近いうちにこちらのバーンがメインになってきますが、かなりの急斜面で、雪融けとともに下部の緩やかな箇所がどんどん少なくなってきていますので、初めての方やあまり雪渓になれていない方などは雪渓上部左側での滑走はオススメしません。
雪渓上部右側・左側ともに昨年よりも1ヶ月以上、一昨年と比べても3週間程度雪融けが早い状態です。今週は特に雪渓上部の雪融けが早くなっているようです。
今回は大勢の方々はお越しになっていました。特に団体でのレーシングキャンプなどが多かったようで、雪渓上部右側が確保できなかったグループが雪渓上部左側へポールを立てていました。これまでにもお伝えしたように、雪渓上部左側は急斜面です。しかも下がゴロゴロとした岩場になっており、滑落に対しては細心の注意が必要です。
特に団体の場合はそれぞれのメンバーによって技術レベルに格差があり、やはり下の方のレベルに合わせて使用バーンを選択しなければなりません。さらに乗鞍大雪渓は標高が3000メートル近くの高地で一般のスキー場と異にするところが多いことに留意しなければなりません。また、安全なバーンの確保のほかに、一般のスキーヤー・ボーダーの滑走の干渉しないような登頂ラインの確保や滑走方法など、まわりの状況をよく把握しないといけないことがたくさんあります。
さらに今年のように雪融けが早くバーンの確保が難しい状況では、一般のスキー場では絶対にありえないと思いますが、他のチームとポールバーンを共有することも視野に入れなければいけなくなってくるでしょう。
【昨年の今ごろは?】
昨年はまだ雪渓下部で十分滑走できました。
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