ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2004/08/13) E

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(Update:2004/08/19)

 

【ご来光バス】

これまで何度もシャトルバスについてご紹介してきましたが、その中でお伝えしていないのがご来光バス。日の出の時刻にあわせて早朝暗いうちに山麓を出発し、畳平付近でご来光を拝むものです。同様のものが乗鞍スカイライン側のシャトルバスにもあります。

かつてマイカー規制が行われる前は深夜のうちに県道乗鞍岳線を登り、ビューポイントに駐車し、そこで日の出を待つという方々でハイシーズンはかなり賑わっていました。もちろんクルマであがれる最高所であることから、気軽にご来光を拝むことができる唯一の場所であることも間違いないでしょう。そんな背景から運行されているご来光バスに乗車してみます。

 

午前3時30分 観光センター前バス停

こちらは8月14日(土)午前3時30分過ぎの観光センター前バス停。2台のバスが到着です。

 

次々と乗り込みます。 切符販売は乗車直前

この日はお盆の真っ只中ということもあり、観光センターからは100人以上の人がバスを待っています。ただ、切符の販売がご覧のように乗車直前ですので、バスに乗り込むまでだいぶ待たされます。

 

それでも8月の定刻の3時50分すぎには何とか出発することができました。結局今回は3台で運行。バス会社の方の話では多いときだと5台ほど出ることもあるそうです。

出発時間と日の出の時間ですが、7月は3時40分(4時30分〜50分ごろ)、8月は3時50分(4時50分〜5時15分ごろ)、9月は4時10分(5時15分〜5時40分ごろ)です。

 

観光センターを出発した頃はまだ真っ暗ですが、三本滝を通過してから次第に遠くの山の稜線の輪郭や雲の様子がぼんやりとし始め、位ヶ原を過ぎたあたりから朝焼けが濃くなり始めます。

 

【ビューポイントに到着】

4時50分 ビューポイントに到着

ご来光を待ちます。

4時50分、県境から数約メートル手前のところでバスは停車です。ここからご来光を待ちます。

 

この日の気温は10℃。それほど寒さは感じませんでしたが、バスの車窓からご来光も待つ人もいらっしゃいます。

 

4時58分 朝焼け 5時6分 日の出

日の出までの数分間は太陽の角度でたなびく雲が一つずつ順番に赤く染まっては消えていきます。そして、東の空が強烈に光を放ち始めると本日のご来光が始まります。

 

記念撮影

そして日の出とともに歓声が沸きあがり、東の空に向かってシャッターを切ります。

 

5時10分 畳平に向けて再び出発

皆さんの記念撮影がひと段落し、太陽が登りきった頃、乗客は再びバスに戻り、畳平に向かいます。

 

日の出の時刻にピッタリあわせるかのような運行でご来光にはちょうどよいスケジュールだったと思います。ただ、写真を撮影する方にとっては日の出そのものよりも、その前の朝焼けや夜明けの情景を撮影したいという方も結構いらっしゃるとおもいます。しかし、このご来光バスはその目的には適していません。

 

夜明け前 (大黒岳から−4時45分) 大黒岳山頂

前述の通り、位ヶ原付近で朝焼けが始まってしまうので、ご来光スポットとして有名な大黒岳などに足を運ぶには到底ムリなわけです。ごらんの画像のように大黒岳に大勢のカメラマンがお越しになっていますが、乗鞍スカイラインの開門と同時に団体バスでお越しになったご来光撮影ツアーの方々で、乗鞍スカイラインのシャトルバスのほうが長野県側よりも若干早いようですが、どちらのご来光バスを利用してもここまで足を運ぶことは事実上ムリなようで、畳平宿泊などの対策が必要でしょう。

 

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