ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.3(2005/05/28) B
【稜線へ】
蚕玉岳〜朝日岳稜線付近 |
先週と比べると岩が露出している部分が増えてきました。それでも全体的な雪の量はほとんど変わりありません。
稜線付近は踝から脛くらいまでの新雪 | 稜線から大雪渓へ滑走ルートは十分な積雪量 |
稜線付近は踝から脛くらいまでの重たい新雪が積もっています。左の画像のように斜滑降すると、しっかりと滑走ラインが残ります。蚕玉岳〜朝日岳の稜線からは大雪渓に滑り降りることができます。
昨年は、この時期はすっかり雪解けが終わっていましたが、例年、6月中旬くらいまで稜線から滑降が可能です。ちなみに雪の多かった2003年は6月第3週まで滑走できました。
剣ヶ峰(左)と大日岳(右) | 権現ヶ池 |
稜線まで登りきると、その向こうに権現ヶ池が見えます。権現ヶ池は休火山である乗鞍岳の火口ですので、その周りには主峰の剣ヶ峰(けんがみね−3026m)や大日岳(だいにちだけ−3014m)の頂が肩を並べています。まるで初冬を思わせるかのような白い雪化粧です。権現ヶ池の雪の量は降雪によって先週よりも多くなっています。
蚕玉岳〜朝日岳稜線 | 朝日岳 |
蚕玉岳〜朝日岳稜線、朝日岳直下は先週とほとんど変わりありません。朝日岳直下に関しては2003年ですら、すでに虫食い状態でしたから、今年はかなり多いということが分かります。
【剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線】
剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線 |
朝日岳〜蚕玉岳稜線を剣ヶ峰方面に進むと、剣ヶ峰〜蚕玉岳の稜線に到着します。こちらは先週よりも確実に積雪が増え、白くなっている範囲も広くなっています。
稜線直下から | 唐草模様 |
こちらは稜線直下からの雪渓の様子。先週の画像をそのまま重ね合わせても、その変化がほとんどわからないほどです。
稜線からの急斜面を滑り出し、全体の半分ほどのところに雪渓が細くくびれた箇所があります。毎年、この部分の雪解けが進み、雪渓が途切れてしまうため、稜線からの滑走ができなくなります。例年だと6月の上旬くらいに途切れ、雪の少なかった昨年はこの時期にはすでに途切れ、雪の多かった2003年は6月中旬まで滑走できました。
剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からの滑走コース全景 |
こちらは、コースの全景ですが、中間付近で細くなっている箇所が先ほど申し上げた、一番早く雪がなくなってしまうところです。昨年の横幅は2.5メートルほど、2003年は30メートルほどあり、今年も2003年以上の幅があり、しばらく滑走が楽しめそうです。
県道乗鞍岳線の切り通りの壁はまだあります。 | 積雪は約3メートル |
県道乗鞍岳線まで滑りおりるとゴールです。積雪量は先週と比べて若干少なくなっていますが、それでも3メートルはあります。昨年は80センチ、2003年は2.5メートルでした。
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