ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.5(2005/06/12) @

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(Update:2005/06/16)

 

【大雪渓】

6月10日(金)の関東甲信越地方に引き続き、11日(土)には東海地方の梅雨入りが発表され、、両方の地域にまたがるノリクラは完全に梅雨の季節入りました。しかし、11日(土)は額面どおりの雨と濃霧の1日だったものの、12日(日)は終日晴天で、しかも上空の水分が少ないせいか、遠方まできれいに見渡せるほどでした。ホントに梅雨入りを感じさせない気持ちの良い天候で、ちょうど、昨年の同じ週も土曜日は雨、日曜日はホントにきれいな晴天でした。梅雨の中休みは普段以上に良い天候なのかもしれませんね。

ただ、全体的に雪そのものがやわらかく、全般的に先週から今週にかけてかなり雪解けのスピードが増してきているようです。また、7月以降によくみられる、一旦融けて雪渓にしみこんだものが再氷結し、部分的に硬くなったところも少しずつ出てきているようです。

 

【畳平付近】

左の画像から、先週と比べるとお花畑付近のの雪解けが進んできている様子が分かります。左の画像のさらに右側へお花畑が続いていますが、そちら側はほとんど雪解けが完了しています。雪の少なかった昨年と比べると1ヶ月近く遅い雪解けですが、雪の多かった2003年の同じ週はまだ木道が見えていませんでした。ほかのエリアでは2003年より今年のほうが雪が多いように思いますが、この付近に関しては2003年のほうが雪解けが遅かったようです。

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右はコロナ観測所へ 積雪は先週とほとんど同じくらい

こちらは肩の小屋とコロナ観測所の分岐点。雪の壁の高さそのものは先週とほとんど変わらず2〜5メートルですが、右の画像の肩の小屋に向かう道路は雪解けにより、道幅が広くなっています。また、右側の壁では所々岩やコンクリートの法面が出始めていますので、だいぶ雪が少なくなってきている様子が分かります。

 

雪渓下部に続く急斜面

分岐点から数十メートル進んだところにある、雪渓下部に続く急斜面です。先週は道路より1メートルほど高かった雪が今週はほぼ道路と同じ高さまで融けています。

 

ストレートに雪渓下部へ滑走できます。

今のところまだ、雪渓下部へまで問題なく滑走できます。しかし、先週と比べて、所々、岩の頭が出始めており、50センチ〜1メートルくらい雪解けしていることが分かります。

大雪渓には色々な傾斜の斜面があり、技量などに応じて楽しむことができますが、急斜面となると、ここを除くと、朝日岳直下(朝日岳〜蚕玉岳稜線)、蚕玉岳〜剣ヶ峰稜線の2つくらいしかありません。この2つ稜線へはアクセスに多少時間がかかることから、午前中はこれらの稜線から雪渓下部まで滑降し、午後からは雪渓下部からこの急斜面を何本かトライするというスキーヤーボーダーも多いようです。

 

【肩の小屋周辺】

先週と比べるとだいぶ雪解けが進んでいます。特に肩の小屋から宇宙線観測所付近の室堂ヶ原(むろどうがはら)の雪解けが顕著です。

 

肩の小屋 五ノ池方面から雪解け水の緩やかな流れ

肩の小屋周辺もだいぶ雪解けが進み、五ノ池方面から肩の小屋へ続くエリアでは雪解け水が蛇行しながら流れています。雪解けが描く緩やかな曲線を眺めると、春から夏へ季節の動きだす息遣いを目の当たりに感じとることができます。

 

こちらは肩の小屋から大雪渓に続くエリアで、かなり雪解けが進んでいます。ほかのエリアでは先週と比べて、高さで50センチ〜1メートルくらいの雪解けに対し、このエリアでは1.5メートル以上雪解けが進んでいます。大雪渓下部へ滑り出すと、途中に幅30センチほどのクレパスがありますが、それでもまだ滑走には大きな影響はありません。

雪解けの状況は雪の多かった2003年とほぼ同じくらいです。

 

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