ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.9(2005/07/10) @
【大雪渓】
画像で大雪渓の様子をお伝えする以上、画像がないことには話になりません。どんなに風が強くても、雨がひどくても、視界さえ確保できれば、何とか撮影は可能です。しかし、濃霧にいたっては、どんな高性能なカメラでもそれは無理というものです。
今年はこれまで週末の土日のうち、最低一日は撮影が可能な天候で、順調に取材を進めることができました。しかし、今回は7月9日(土)の午前中はそこそこの天候だったものの、7月9日(土)の昼以降と10日(日)のほぼ終日は濃霧に覆われ、ほとんど視界の効かない状態でした。
夕方近くになって霧が若干抜け始めたため、その晴れ間を狙って撮影を進めましたが、時間的な制約もあり、今回は大雪渓の一部のエリアのみご紹介いたします。なお、積雪量は、通常、昨年と比較しながら紹介しますが、昨年と今年では1ヶ月近い開きがありますので、雪の多かった2003年と比較しながら紹介します。
【雪渓下部 T】
先週から比べてかなり雪解けが進んでいます。先週の段階では左の画像の左右の看板の中央付近に位置する斜面に雪がありましたが、今週は雪解けで、なくなっています。このエリアに関しては先週と同様、2003年より1週間程度早い雪解けです。
先週から比べて、雪渓の下端は10メートル以上は後退しているはずです。
特に今週は、県道側から見て右寄り部分に雪解けしたエリアがひろがっています。雪渓下部の地形は県道沿いから20〜30メートル離れたあたりで一段高くなります。左の画像でその様子がお分かりになるかと思います。
右の画像が一段高くなった部分を横から見たところ。左が県道方向で、右に雪渓の下端が見えています。先週は幅が10メートルほどあるこの段がほとんどみえていませんでしたので、少なくとも雪渓の下端が10メートル近く後退した(上にあがった)ことになります。
この付近に関しては2003年よりも1週間以上雪解けが早いようです。
登山道入口 |
モーグルコーススタート地点付近の登山道 |
こちらは肩の小屋口バス停より50メートルほど畳平寄りにある県道脇の登山道入口。先週よりも高さで50センチ〜1メートルほどの雪解けで、登山道入口付近に関しては、2003年とほぼ同じ程度です。
左の画像のとおり、雪解けが終了していうる箇所は登山道入口から50〜100メートルほどで、それより上部は雪渓を左の画像の左上の大きな岩に向かって左上に登っていきます。、ここが後ほど紹介するモーグルコースのスタート地点付近で、登山道はこの岩の左側にあります。右の画像がその付近を写したものです。2003年はここから上部の登山道はほぼ雪解けが終わっていましたので、上部に向かうにつれて雪解けの度合いは小さくなっているのかもしれません。
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