ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2005/07/24)
〜あとがき〜

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(Update:2005/07/28)

 

【畳平のお花畑】

それでは今週も畳平のお花畑の様子をお伝えしますが、取材の時間がほとんどありませんでしたの、主だったものだけご紹介いたします。

 

ハクサンイチゲ−お花畑入口付近

先週あたりから満開を迎えた入り口付近のハクサンイチゲはごらんのようにお花畑に入ってすぐに目に止まります。先週あたりから比べて、だいぶ背丈が伸びてきていますので、かなり目立つ存在です。

 

ミヤマクロユリ(手前)とミヤマキンポウゲ(奥)
お花畑入口付近

先週あたりはお花畑の奥の方に分布していたミヤマクロユリも入り口付近で普通に見かけるようになってきました。奥のほうに見える黄色の花はミヤマキンポウゲ、このほかミヤマキンバイやミヤマダイコンソウなど同じような黄色の花がいっぱい咲き始めていますので、区別が難しいですね。

 

そして、お花畑をいつものように奥に進んで行くと...

 

ミヤマクロスゲ

よく見ないとまったくわかりませんが、緑の草の中に黒と黄色の穂先がいたるところで成長している様子を観察することができます。ミヤマクロスゲはごらんのように非常に特徴のある花をつけますので、注意して観察していると必ず見つけることができます。

 

ハクサンイチゲとミヤマクロユリ

さらに奥の方へ進むとハクサンイチゲはほとんど終わりになっています。ミヤマクロユリはまだまだ普通に見かけることができます。

 

ミヤマゼンコ

今週は取材時間がないため、変化を見落としている可能性がありますが、その中でも目立つのがこちらのミヤマゼンゴ。お花畑の一番奥で見かけました。先週まではまだ花は咲いていなかったと思います。

 

たくさんの方が訪れています

夏山シーズンを迎え、ノリクラにも多くの観光客の方が訪れるようになって来ています。畳平のお花畑は駐車場のすぐ隣にあり、観光バスを降りて急ぎ足で回っても30分程度で一周することができます。もちろんじっくりと観察するのであればもっと時間が必要で、いつもお花畑の取材で撮影していると、1時間以上はかかりますので、高山植物の好きな方はある程度時間に余裕を持ったスケジュールが必要でしょう。

 

乗鞍環境パトロール、バスガイドさんへ高山植物をレクチャー!

このお花畑を訪れるバスツアー客の多くは、高山植物のパンフレットを片手に「あの黄色の花は何かしら?」なんて探しながら歩いています。もちろん、バスの車窓から「あの花はなに?」なんてバスガイドさんに尋ねる方も多いようです。普段のそんな経験から、今回は大阪のバスガイドさんが環境パトロールの方に高山植物のイロハを教えてもらっているようです。

いつもは畳平やその周辺の環境保全のパトロールが主な活動で、特に5〜6月などは乗鞍スカイラインが悪天候などで急に通行止めになりバスが運休になった際に、大雪渓など周辺地域に足を運び、畳平への誘導を行うなど体を張った活動をされていて、ノリクラが好きでないとなかなか勤まらない仕事です。ですから、ノリクラの気象や高山植物などの知識も豊富です。
みなさん、こちらのパトロールの方を見かけたら、イヤでも高山植物の名前を聞いてみてください。きっと、懇切丁寧におしえてくれますよ。(笑)

 

畳平のお花畑も1週間ごとにいろいろな高山植物が目を楽しませてくれます。今回ご紹介した高山植物以外にもまたまだたくさんあります。ぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

 

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