ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.16(2005/08/27) @
【大雪渓】
お盆が終わってすっかり静けさを取り戻した大雪渓エリアは、夏の突き刺すような日差しが和わらいだせいか、きれいな青空が1日を通して広がるようになって来ました。もちろん気候的にも夏よりも今の時期のほうが過ごしやすいことは間違いないんですが、実は雪質も真夏よりも晴れた秋口の方がよいこともあります。
これまで何度か申し上げていますが、夏場は日差しがきついため、急激に暖められた空気によって大きな積乱雲が発生し、午後から夕立という天候が多くなりがちです。したがって、日照という点で見ると午前中しかないため、特に今年の夏はやや固めの雪質のまま推移していたように思います。
「晴れれば」という条件付ですが、まだ気温も低くなく、日照時間の長いこの時期のほうが、今年の場合は夏場よりも雪質がやわらかいことも考えられます。
今回は27日(土)、28日(日)ともによい天気に恵まれました。このところ、どちら1日は天候が崩れたり、午後から雷雨だったりという天候でしたので、貴重な2日間だったのかもしれません。今回、お届けする画像は一部を除き27日(土)のものです。
また、自転車乗りには欠かすことのできない、第20回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍
が27日(土)〜28日(日)にかけて開催されました。速報では書きませんでしたが、トップ争いが大雪渓を通過した後でも繰り広げられていたようです。大会の模様については後日、「ノリクラ ヒルクライム大会関連」のコーナーでお伝えしたいと思います。
【雪渓下部 T】
先週はわずかに雪が残っていたものの、この位置からはほとんど確認することができませんでしたので、全景を見渡した画像では先週とまったく変わりありません。
先週わずかに残っていた雪渓が完全になくなりました。 |
先週は縦1メートル×横3メートルほどの雪渓が残っていましたが、完全になくなっています。なくなってしまうとどこにあるのかわからない状態ですが、先週は右の画像の右下あたりに残っていました。もう完全に乾ききっていてそんな気配さえ残っていません。
紅葉はまだまだ...(摩利支天岳) |
紅葉が早かった2004年は摩利支天岳(まりしてんだけ)の山肌は、お盆過ぎには一様に緑に見えるようでもその中に少しずつ変化が現れ始めていました。今年も、深い緑から明るい緑に変色し始めているものが少しありますがまだまだ少なく、紅葉は昨年のように早いということはなさそうです。
【シャトルバス】
マウンテンサイクリング大会開催のため、観光センター前駐車場は車両乗り入れ禁止 |
先ほども申し上げましたが、27日(土)〜28日(日)は第20回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されました。そのため、大会会場となる、観光センター前駐車場は前日の金曜日から車両乗り入れ禁止の措置がとられました。
28日(日)午前中は運休 |
27日(土)のシャトルバス乗り場は観光センター駐車場の外へ |
28日は競技当日のため、ご来光便を含め午前中の便は運休になりますが、27日(土)はシャトルバスは運行されるものの、観光センター前駐車場へのシャトルバス乗り入れができないため、観光センターの県道沿いにある休暇村方面への路線バスの停留所が臨時発着所になっています。
6時の便は30人ほどの乗客が乗り込みます |
こちらは27日(土)の6時の始発便。道路沿いの臨時発着所には30人ほどの乗客がシャトルバスを待っています。前日などの天気予報でよい予報が出ていたせいか、この時間帯としては多い人数でしょう。バスに乗り込む乗客に、「本日、畳平などでお泊りですか?」と、切符を切りながら車掌が尋ねています。明日の運休を心配してのことだと思います。
Copyright (C) 乗鞍香辛料監視委員会 |