ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.7(2006/06/24) @

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(Update:2006/06/29)

 

【大雪渓】

:6月は梅雨の時期というイメージがあるかと思いますが、7月のほうがぐずついた天候の日が多く、特に梅雨末期に近づくと降り方が激しくなるので、これから梅雨明けする7月20日前後までは、6月以上に雨とお付き合いする機会が増えてくることと思います。

6月24日(土)は、そんな梅雨後半に突入する前の見事な青空を終日楽しませてくれました。梅雨前線が南に下がって、北の高気圧に覆われたため、真っ青な空に、夏よりも秋を思わせるような筋状の雲と、時折、夏を思わせるようなもくもくとした雲が形を変えながら移動していく様子は、見ていて、飽きることがありません。

ただ、この天候も一日だけで、翌日の6月25日(日)は終日曇空。この日は信州乗鞍天空マラソンが開催されました。選手の皆さんにとっては、照りつける日差しがなかった分、コンディションとしては良かったかもしれません。

積雪量の変化は、稜線付近など上部では昨年より1週間程度遅い雪解け。大雪渓入口付近など雪渓下部では昨年より2〜3週間程度遅い雪解けの状況になっています。また、高山植物の生育については、雪解けの終わった箇所に関しては例年とほぼ同じような推移を見せています。

今回は、6月24日(土)の様子に、一部、6月25日(日)の画像を織り交ぜながらお伝えいたします。また、今回は掲載内容が多いため、一部の記事については、あとがき でお伝えします。あとがきでは乗鞍環境パトロールの方や肩の小屋の方々のお仕事の様子と、今週から一般開放された畳平のお花畑の様子をお伝えいします。

 

【青空の一日が始まります。】

畳平

6月24日、朝の畳平。説明するまでもない程の青空が始発のシャトルバスを迎えてくれます。

 

始発便から降り立つスキーヤーには、いつもの朝が始まろうとしています。

 

日焼け止め

でも、今日のような日差しの強い日は、出かける前に絶対にやらなければならないことがあります。朝1回だけでなく、日中にも1〜2回塗りなおす必要もあるかと思います。「日焼けなんか気にしないよ。」と、おっしゃる方もいるかと思います。ノリクラでは肌の色の変化が問題ではなく、日差しの強い日の日焼けは、火傷というレベルに近いと捕らえてもらったほうがよく、「美白」を気にして日焼け対策する以上に重要な意味を持ちます。したがって、どんなに色黒の人でも、日焼け止め対策は必須といえます。

こちらはパトロール詰所。今日も環境パトロールの方々がお仕事を始められているようです。あとがき@ で少しだけ紹介いたします。

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 鶴ヶ池 − 鶴の首が伸びてきました

左の画像の不動岳の山肌の積雪量は、先週と大きく変わりませんが、お花畑はこの1週間でかなり雪解けが進んでいます。右の画像の鶴ヶ池については、池の奥の部分に雪渓を残すだけとなり、池の奥の部分の雪渓はもうしばらく残るかと思います。
先週の段階では、昨年より1週間程度遅い雪解けと申し上げましたが、不動岳とお花畑、鶴ヶ池ともに、昨年とほぼ同じ状況です。

 

首の部分 − 鶴ヶ池

こちらは鶴ヶ池の首の部分。左が胴体で、奥のほうから首が伸びて右側に頭が見えるのがお分かりでしょうか?手前の原の部分の緑が濃くなってきました。先週の段階で、「1〜2週間ほどするとハクサンイチゲやミヤマキンバイの咲く様子が見られるのではないか」と、申し上げましたが、よく目を凝らすと、小さな黄色いミヤマキンバイが無数に咲き始めて来た様子が伺えます。

鶴ヶ池だけでなく、ほかのエリアの様子からも、今週に入って、高山植物の季節が訪れ始めたように感じます。なお、高山植物の様子については、大雪渓エリアの状況については、いつもの 【高山植物】 のコーナ−で、また、今週から一般開放された畳平のお花畑の様子については、あとがきB  のコーナーにて、ご紹介いたします。

 

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