ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2006/07/01) @

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(Update:2006/07/06)

 

【大雪渓】

7月最初のノリクラ雪渓カレンダーです。今月から長野県側の県道乗鞍岳線の冬季閉鎖が解除され、三本滝〜畳平間の通行ができるようになり、シャトルバスの運行も開始されました。例年、ゴールデンウイークから運行される位ヶ原行きの春スキーバスが、6月に入ると、大雪渓前まで運行区間を延長しますが、今年は、路肩の積雪量が多く、崩落の危険性から、延長運行は実施されませんでした。したがって、7月に入って初めて、バスで大雪渓前まで訪れることができるようになり、待ちかねたスキーヤー・ボーダーの方々がたくさん訪れてもおかしくない状況でした。

しかし、今回は、二日間とも悪天候で、シャトルバスに乗り込む人もまばら。特に7月2日(日)は、濃霧に加え、風雨がひどい状況で、突風と定期的に激しくなる大粒の雨には、体力を消耗させられます。視界は常に30〜50メートルほどで、ご覧の画像はその中でも比較的状況のよい時に撮影したもので、今回の二日間の中で大雪渓全体を見渡すことは、一度もできませんでした。
大抵、この荒天だと大雪渓に訪れる人は皆無に近い状況ですが、モーグラー・テレマークの方々やスキーキャンプなど団体でお越しになる方々が結構いて、やはり7月最初の週末は、ここを訪れる人たちには、ある意味、特別な日なのかもしれません。

積雪量の変化は、大雪渓全体の把握ができなかったため、正確には申し上げられませんが、雪解けのスピードがやや速くなりつつあるものの、昨年より2〜3週間ほど遅い状態です。ただ、バーン状態はスプーンカットや氷柱が現れて、6月よりも滑りにくい状態です。また、高山植物の生育は、早期に雪解けの終わった箇所は例年とほぼ同じような推移を見せているものの、雪解けが遅れた箇所は、若干遅れています。

今回は、7月1日(土)と7月2日(日)の様子を織り交ぜながらお伝えいたしますが、濃霧でほとんど撮影ができない状況でしたので、詳細にはお伝えできないことをご了承ください。また、畳平のお花畑の状況を、あとがき でお伝えしますので、あわせてご覧ください。

 

【観光センター前】

観光センター

こちらは長野県側のシャトルバスの発着場の観光センター前。今月より畳平に向けたシャトルバスが、観光センターから運行されます。畳平までのシャトルバスは、このほか、岐阜県側の平湯温泉やほおのき平駐車場から乗鞍スカイラインを経由した便も運行されています。アクセス方法やシャトルバスのダイヤなどの運行情報は、乗鞍岳へのアクセス(乗鞍大雪渓WebSiteの歩き方)乗鞍岳マイカー規制・乗り換え駐車場・シャトルバス情報 に掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

乗鞍岳のマイカー規制は2003年より実施され、三年を目処に規制内容の見直しなどを実施することが、実施当時、決まっていました。その三年後の見直しが、岐阜県側では昨年夏に、長野県側では今年5月に実施され、環境問題を配慮し、両者ともマイカー規制を継続することが決まりました。規制内容についてもこれまでと同様です。したがって、7月1日より、県道乗鞍岳線の冬季閉鎖が解除されますが、大雪渓や畳平には、これまでどおり、シャトルバスでのアクセスとなります。

 

あいにくの雨

昨晩から降り始めた雨が、緩急の変化をつけつつも、ずーっと振り続いています。

 

乗鞍岳はまったく見えません 濃霧は近くの山まで下りてきています

本来なら、左の画像に乗鞍岳の峰々が見えるはずですが、そんな雰囲気すらわからない状態。それどころか、近くの山まで濃霧が下りてきているほどです。

 

シャトルバス乗り場

それでも何人かの登山客の方がお越しになります。

観光センターとは反対側の自然保護センターに近い位置にシャトルバス乗り場が設置されいてます。始発の6時便は5人、7時便は1人と、シーズンインを迎えた最初の週末とは思えないほどの状況。それでも何人かの登山客の方々が集まりはじめています。

 

定刻の5分ほど前になると、シャトルバスがやってきます。

 

乗客も常連であれば... 車掌さんも毎年担当されています

この天候ですので、訪れるスキーヤーは大半が顔なじみの常連がほとんど。そして、切符を切る車掌さんも、これまた、毎年、この路線を担当されている常連の車掌さん。こんな天気を吹き飛ばしてくれるような明るさで、今シーズンも畳平まで案内してくださることでしょう。

 

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