ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.9(2006/07/08)
〜あとがき@「朝日神社祭礼」〜

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(Update:2006/07/13)

 

今回は取材量が多くなりましたので、一部の記事についてはあとがきでお伝えいたします。あとがき@ で 朝日神社祭礼を、 あとがきA で 畳平のお花畑を、ご紹介します

 

【肩の小屋】

こちらは肩の小屋。毎年7月8日は、乗鞍岳の峰の一つで、肩の小屋の南側に真正面にそびえる朝日岳(標高:2975m)の山頂付近に祀られる(まつられる)朝日神社の祭礼(さいれい)が執り行われます。

乗鞍の主峰の剣ヶ峰(標高:3026m)には、県境を背にして長野側と岐阜側に二つの社が祀られ、畳平には乗鞍本宮神社があることはご存知の方も多いかと思います。古くから乗鞍岳は信仰の山であり、霊神碑や石仏などが、数多く祀られています。剣ヶ峰、朝日岳のほか、蚕玉岳や大日岳にも祀られていて、また、シャトルバスの停留所の名前としても知られるようになった宝徳霊神(ほうとくれいじん)も、バス停より登山道を少し登ったところに石碑があります。また、三本滝の次のバス停がある魔利支天という地名も、その昔、魔利支天岳の不動明王を勧請した石仏が設けられたことから由来しているようです。

 

関係者の集まる中、祭事は厳かに執り行われます。

 

夏山の安全祈願を綴る祝詞(のりと)を読み上げたあと...

 

玉串奉奠(たまぐしほうでん)

来賓の方々が、神前に玉串を捧げます。

 

環境省や乗鞍高原の旅館・山小屋関係者、畳平の乗鞍本宮の方や山荘関係者、そして、乗鞍スカイラインやバス会社の関係者など、20名ほどの来賓がお越しになっています。

 

すべての神事が無事に執り行われ、夏のノリクラが安全にすごせるように皆さんでお神酒を頂きます。

 

昨年は、山頂付近で落石によって、学校登山で訪れていた中学生が負傷する事故が発生しております。ノリクラの登山はどちらかというと、トレッキングに近いもので、時には訪れる登山者の安全に対する配慮が十分でないケースも見受けられます。今年はこのような事故のないよう、願いたいものです。また、地元の方々や各関係方面の方々の協力があって、安全が確保されていることも忘れてはなりません。

 

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