ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.13(2006/08/05) @

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(Update:2006/08/10)

 

【大雪渓】

先週の梅雨明けからずーっとよい天気が続き、やっと夏らしいノリクラがやってきました。これだけよい天候を迎えると午後には雷雨に見舞われることが多いのですが、5日(土)は、ほぼ終日晴天で、夜になっても陽の落ちた空にくっきりとノリクラのシルエットが浮かび上がっていました。翌日の6日(日)は、うだるような暑い朝を迎え、梅雨明け前までは20℃を上回ることがなかった大雪渓で、正午の段階で24℃にまで上昇するなど、気温の面でも、本格的な夏になってきた感じが見受けられるようになってきました。

もちろん、これまで少なめに推移してきた人出も、梅雨明けと同時に一気に増えた感じです。乗鞍高原を出発するシャトルバスや、畳平では大変な賑わいをみせ、特に、山頂を目指す登山客が稜線上で数珠繋ぎになる光景は、ハイシーズン中でも、週末ごとに見かけるというものではなく、今回の人出はシーズンを通して見てもかなり多い部類に入ることが想像できるかと思います。また、これに呼応して、山麓の乗鞍高原でも、ツアー客などが訪れる旅館などでは、うれしい悲鳴を上げながら切り盛りされていたようです。

ぐずついた天候ばかりの梅雨明け前から、スイッチを切り替えたかのように、すべてのものが一気に夏モードへシフトした感じのする週末でした。

積雪量の変化は先週とほぼ同じくらいで、下部は先週と同様、昨年より2〜3週間ほど遅い状態で、上部は昨年より1〜2週間ほど遅い状況です。

今回は、終日快晴だった5日(土)の画像を中心に、6日(日)の様子を織り交ぜながらお伝えします。また、畳平のお花畑の状況を、あとがき でお伝えしますので、あわせてご覧ください。

 

【観光センター前】

5日(土)早朝の観光センター前 ノリクラの稜線がくっきりと

8月5日(土)、朝の観光センター駐車場。雲がまったくない真っ青な空に、ノリクラの稜線がくっきりと浮かび上がっています。

右の画像で、山並みが左右に分かれていますが、左の山並みの一番のピークが乗鞍の主峰 剣ヶ峰。剣ヶ峰から右へ蚕玉岳・朝日岳へと続き、また、剣ヶ峰の左側に頭だけを見せているのが奥の院大日岳です。右の山並みは魔利支天岳と富士見岳で、富士見岳の右裾部分が県道乗鞍岳線の長野・岐阜の県境です。

大雪渓は剣ヶ峰から右へ3つ目のピークの朝日岳のすぐ下に見える白い所で、大雪渓の手前に位ヶ原が広がっているため、乗鞍高原からは大雪渓の全容を望むことはできません。

 

5日(土) 早朝。たくさんの登山客がシャトルバスを待ちます

シャトルバス7時便

山の天気は変化しやすもの...早朝に便に乗り込んで、天気のよいうちに山頂を目指そうとされる登山客で、7時のシャトルバスは結構な混雑を見せています。

 

1台では足らなそうだなぁ...(6時59分)

無線で2台目のバスを要請します(7時00分)

観光センター駐車場のクルマの台数から、人出の多さは大体想像がつきますが、実際にその時刻の便にどれだけの人が乗車するかは直前にならないと判断がつきません。7時の便も1台目が到着してから、2台目のバスを要請します。

 

2台目到着(7時01分)

観光センターの裏にはシャトルバスが何台か待機していて、すぐに2台目の車両が到着します。したがって、急に乗客が増えても、すぐに対応できる体制をとっていて、トップシーズンでも乗車できないということはまずありません。

 

長蛇の列(6日 8時50分) すぐ増車されました(6日 8時59分)

こちらは6日(日)の9時便の様子。シャトルバスの到着前から長蛇の列ができ、列は50メートル近い長さになり、最後尾は観光センターにある券売所付近まで延び、とても1台のバスに乗りきれる乗客数でないことは簡単に想像できます。このときもすぐに増車され、すべての乗客が乗り込むことができました。

一気に増えた人出にバス会社の方をはじめ、ノリクラで働く方々にとって、多忙なシーズンに突入してしまったようです。

 

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