ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.14(2006/08/12)
〜あとがき「畳平のお花畑」〜

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(Update:2006/08/18)

 

【畳平のお花畑】

今回も畳平のお花畑の様子をご紹介します。

 

入口付近地付近 ネバリノギラン(つぼみ)

畳平のお花畑も少しずつ終わりに近づきつつあります。こちらはネバリノギランのつぼみ。もう少し奥のほうに進むと開花した状態のものが見られます。淡いオレンジ色の花は少し目立たないかもしれませんね。

 

木道手前

おそらく畳平のお花畑で一番たくさん高山植物が咲いているエリアは木道手前までではないかと思います。

 

ヨツバシオガマ(花) モミジカラマツ(花)

先週あたりから勢いを増してきたヨツバシオガマとモミジカラマツが見頃を迎えています。特にヨツバシオガマはさらに大きくなって、高さが30センチ程度まで伸びています。

 

チングルマ(実) ハクサンイチゲ(実)

また、チングルマは完全に風車様の実を風に揺らし、ハクサンイチゲは黒く熟した実をつけています。

 

コウメバチソウ(花)

少しお花畑の中をのぞいてみると、先週はつぼみだったコウメバチソウがしっかりと開花しています。

 

シナノヒメクワガタ(実) − 実の先端がへこんでいない

コウメバチソウの隣には、先週、淡い青色を花をつけていたシナノヒメクワガタが実になっています。ヒメクワガタとシナノヒメクワガタは区別が付きにくいですが、実の先端がへこんでいませんので、シナノヒメクワガタだと思います。

 

高山植物の勉強 − バスガイドさん

ベテランのバスガイドさんに引きつられ、二人のバスガイドさんが高山植物の勉強に訪れています。「まずは興味を持つこと。一度にたくさんは覚えられないので、一つずつ覚えていくこと。」  たしかにそのとおりですね。

 

中間付近の分岐点
〜ここから周遊コース〜

さらに進んで、お花畑の中心付近にある分岐点から周遊コースへと進みます。ただ、この先は大半が花を終わらせている状態です。

 

シラネニンジンはもっと葉が細かいんですよ

ミヤマゼンゴ、ハクサンボウフウ、シラネニンジンなど、セリ科の植物はどれもみな同じような格好をしていて、ほとんど区別が付かないもの。今日は、乗鞍環境パトロールの方に教えていただきました。

 

シラネニンジン(花) ハクサンボウフウ(花)

シラネニンジンの方はまだこれから花をつける状態ですが、葉の形に大きな差があります。シラネニンジンは普通のニンジンの葉のごとく、細かく、裂けています。画像で見ると葉の大きさが同じように見えますが、シラネニンジンの方が小さめです。

 

一度わかると結構見つけられますよ

一度、実物を見ると結構、簡単に判別できるようになります。やはり現地で何度も観察し、目を養う必要はありますね。

 

畳平のお花畑は、見頃のピークを向かえ、これから少しずつ、数が少なくなってくるかと思います。それでも、オヤマリンドウ、トウヤクリンドウなど、まだ、これから咲く高山植物も見られると思います。

畳平のお花畑の紹介は今回で最終回です。後はご自身でくまなく回って探してみてください。まだまだ、面白い高山植物が見つけられると思いますよ。

 

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