ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.14(2006/08/12) A
【シャトルバス】
14日(月)7:45 長蛇の列 |
シャトルバスは時間帯によって異なりますが、午前中の便を中心に、かなりの列ができていました。ご覧の画像は14日(月)の8時便を待つ行列。定刻30分以上前から列ができ始め、定刻15分前には、30〜40メートル近い長さになっています。
チケット売り場には混雑を示す掲示が... | それでもチケットを買い求める人が続々と訪れます |
あまりに乗客数が多いため、チケット売り場には、混雑を示す掲示が立てかけられています。観光センターにお越しになった方々は、大半がシャトルバスを利用しようとする方ばかりですので、混雑の状況など関係なく、続々とチケット売り場に押し寄せます。
定刻5分前には行列がチケット売り場まで達しています。 |
定刻5分前には、ご覧のように行列の最後尾がチケット売り場まで達しています。バス停の先頭からチケット売り場までおよそ50〜60メートルくらいはあるかと思います。
定刻近くになって、乗客の乗り込みが開始されます。これだけの人数ですので相当の台数が必要ですが、一度にバスターミナルに入ることのできる台数は限られていますので、無線で連絡を行いながらスムーズに運航できるよう調整されていました。
8時便の出発前から次の便の列ができ始める |
8時便の乗客の乗り込みが完了し、出発準備が整うころ、すでに9時便の到着を待つ乗客の方々が、バス停先頭に並び始めます。このような混雑は朝の8〜10時の便に集中し、それ以外の便ではこれほどの状況はありません。ちなみにこのときの8時便は6台で、次の9時便はおそらく過去最高の10台が運行されました。
【突然の雷雨】
12日(土)12:30 雷鳴のため下山 |
通常、午後になると雷雨に見舞われる夏のノリクラですが、今年は梅雨が明けてから晴れた暑い日が続くものの、雷雨に見舞われることがまったくありませんでした。12日(土)〜15日(火)までの期間でも12日(土)以外は雷鳴すらなかった状況です。しかし、12日(土)の雷雨は本当にひどい状況でしたので、少しだけお伝えします。
この日の午前中はまずまずの天候でしたが、11時くらいから曇空になり、12時を回るころから、雷鳴が上空に鳴り響くようになって来ました。
12日(土)12:30 ぽつりぽつりと雨が降り出す |
12日(土)12:35 避難のため畳平行きのバスを待ちます |
雷鳴が聞こえ出してから15〜20分して、ぽつりぽつりと雨が降り出し、一斉に合羽を羽織ります。空はこれまでの明るさが消え、いかにもこれから何かありそうだと思わせるような鉛色の空に変わっていきます。大半のスキーヤー・ボーダーが下山し、とりあえず、12時45分の畳平行きで避難することにします。
12日(土)12:51 激しい雷雨 | 12日(土)12:45 割れんばかりの真夏の雷鳴 |
空が鉛色になり始めると、これまで上空で唸っていた雷鳴が、爆発し始めます。それと同時に、霰(あられ)が降りだし、その後、車道全面がまるで川になるかような、激しい豪雨に見舞われます。また、大雪渓に落ちる閃光を目撃したというスキーヤーもいたので、このとき雷鳴の何度かは、大雪渓に落雷したものと思われます。
「雷」という言葉を聞くだけでダメというスキーヤーは、岩陰に張り付くように身を寄せて、ひたすら、雷雨の通り過ぎるのを待ちます。
12日(土)12:52 シャトルバス到着 |
ちょうど、シャトルバスが到着したころがもっとも雷雨が強く、一斉に乗り込みます。
車掌さんもずぶぬれ... | 突然の雷鳴に「ギャ〜ッ!」 |
車掌さんもずぶぬれになりながら、スキー板などをトランクへの積み込みます。しかし、その時突然割れんばかりの雷鳴が走ると、仕事を忘れて、走り出す一幕も...(笑)
畳平はシャトルバスを待つ人で混雑 | シャトルバスの整理券が配られます |
雷鳴が聞こえ出してから雨が降るまで15分程度、雨が降り出してから、雷鳴が轟き、豪雨となるまで20分程度と、短時間に天候が激変し、この豪雨は15分程度続きました。また、畳平は、一斉に下山しようとする乗客であふれ返り、折り返しの13時便には乗車できず、次の14時便に乗車するための整理券が配られるほどの混雑振りでした。
14時過ぎには再び青空 |
しかし、この雨も1時間ほどで収まり、14時便が出発することには再び青空が見え始め、夕方までよい天気が続きました。
これほどまでの激変ぶりはなかなかありませんが、3000メートル近い高山では気象の変化がダイレクトに現れ、最新の気象情報の収集や天候の変化を敏感に感じ取る必要があるでしょう。
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