ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2006/09/16) @

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(Update:2006/09/21)

 

【大雪渓】

今回の週末は台風13号が日本列島に近づいてくる予報が出ていたせいもあって、せっかくの三連休にもかかわらず、閑散とした土日になりました。雨に降られることもありましたが、台風の影響はそれほどなかったと思います。すでに速報でもお伝えしているように、紅葉はほとんど進んでいません。昨年は黄色く色づき始めたウラジロナナカマドをちらほら見かけたのですが、今年はほとんど皆無に等しい状態です。また、紅葉が進んでいない状況に同調するかのように、雪渓の雪解けも、速度が幾分弱まっている感じに見受けられ、雪渓下部・雪渓中段にはまだ雪が残っている状況です。

速報でもお伝えしましましたが、今回は少しぐずついた天候の週末で、土曜日は久しぶりに本格的な雨に見舞われ、夕方近くには視界が30メートルほどしかない濃霧が発生し、気温も一桁台まで下がる状態でした。また、翌日の日曜日は乗鞍高原は厚い雲の下にあり、それとは逆に大雪渓は雲海の上できれいに晴れ、その状況は山麓の乗鞍高原では想像も付かなかったようです。

積雪量の変化は、今週もスピードが遅くなり、下部では昨年より1ヶ月以上遅く、上部は昨年より2〜3週間ほど遅い状況です。積雪は雪渓下部・中段・上部右側でかろうじて残り、先週は上部右側で滑ろうと思えば滑られる状態でしたが、今週、滑走できる箇所は完全に雪渓上部左側のみです。9月中盤を過ぎて、すべてのエリアで雪がある状態は、近年ありません。

今回は、16日(土)と17日(日)の画像を織り交ぜながらお伝えいたします。今回も雪渓の各コーナーの最後に、 紅葉情報 を掲載しています。あわせてご覧ください。

◎ TOPICS

紅葉情報(8ページ目)

 

 

【観光センター前】

9月17日(日)早朝 − どんよりとした雲が垂れ込めてます

17日(日)の早朝、曇空の朝を迎えた観光センター前駐車場です。前日の16日(土)から降り続いていた雨がやみ、どんよりとした空が広がっています。

 

売店 − 7時30分から営業

夏場のハイシーズンは5時30分から営業していましたが今は7時30分から。雨に濡れたテラスのテーブルを拭き、ご利用になる方々のお越しを待っています。

 

雲間に山頂付近が一瞬見えるときがあります 上に行ってみないとわかりません

どんよりとした雲の隙間から、青空に浮かぶ山頂付近の様子を一瞬捉えることができます。大抵の場合、たまたま晴れただけで、山頂付近も天候が悪いだけだろうと考えしまいがちです。

 

雲は位ヶ原山荘付近まで 山頂・大雪渓エリアはご覧のように晴れ上がっています

しかし、今回は乗鞍高原の上空に垂れ込めていた雲は位ヶ原山荘までで、それより上部はきれいに晴れ上がる天候。大雪渓エリアは雲海の上というわけです。今回のような天候もあれば、山頂から乗鞍高原まですっぽり雲の中ということもあり、その場合は、どのエリアも曇や濃霧の中という天候になります。

ただ、山麓からみる空の様子と、山頂・大雪渓付近の状況と大きく異なることがあり、実際に山麓から登ってくると、今回のように青空と雲海のきれいな光景にめぐり合えることが少なからずあります。したがって、こんなときは、ダメモトでシャトルバスに乗り込むしかありません。

どんよりとした山麓から雲を抜けた瞬間、一気に青空の世界が広がります。こんな体験は平地ではなかなか味わうことができませんので、結構、感動的なものがありますよ。

 

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