ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.2(2007/03/17) F
【夕食がはじまります】
ご宿泊のみなさま |
夕食が進み、会話も弾み、「鍋に残った出汁(だし)で、雑炊を作りたいから、もう少しご飯をくれ!」とおっしゃる方もみえるほど。
そんな様子を傍から眺め、うれしそうな支配人。
【食後の団欒は貴重なひととき】
食後はストーブを囲んで... |
食事が終わって団欒の時間。この時期、この場所に訪れる方々の話題は、山の事以外 何物もありません。日中でもマイナス10℃を切る寒さの中、外気はすでにマイナス20℃近くまで低下しています。自然とストーブの周りに人が集まってきます。
この時期、この場所にお越しになる方は、山に関してベテランの方が多く、今回は色々なお話をお聞きする機会がありました。普段から登山に関する講義などを行っているとおっしゃる方からは、平坦な雪原を進む際にも、安全に歩くためのルートを雪面の表情から見極めるスキルが必要であり、歳とともに低下する体力を補う努力や、低下させないような歩行そのものが登山の基本中の基本であると教えてくださいました。「こんなことは長年やっている人なら誰でも知っているもの...」との事ですが、お聞きして初めて なるほど と思うものばかりでした。
山荘で はじめて会う人との会話...車中泊やテント泊では絶対に得られない、そして、お金で買えない貴重な体験談をお聞きする 数少ないチャンスが得られる場であることを改めて感じさせてくれました。
片づけを粛々と続けます |
宿泊の方々の団欒も終わり、厨房では片づけが粛々と続けられています。
何とか無事に終わって、お疲れ様でした...
そして、翌日もご覧のようによく晴れて、皆さん、フィールドに出発して行きました。ここから大雪渓までは1時間ほど。大雪渓を滑るのもよし、雪質が安定していれば、富士見岳の斜面や屋根坂へトライするのもよいかもしれません。
位ヶ原など広大な乗鞍上部エリアでの滑走は、この時期ならではのスケール感があります。位ヶ原山荘をベースとすれば、行動エリアも広がりますので、ぜひ、一度お越しになってはいかがでしょうか?
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<編集後記>
週の初めに3日間ほど降雪があったので、パウダーを少し期待して現地入りしましたが、お伝えしたように強風にたたかれたバーンは大雪渓を中心にかなりひどい状態になっていました。また、寒さはハンパなものではなく、厚手のミトンのグローブをしていても指が悲鳴を上げ、感覚がなくなりかけると、片方の手でもう片方の指先を揉む動作を何度も繰り返すことが欠かせませんでした。指先や耳などは常に揉んで気をつけていたものの、外気に触れていた皮膚の一部が後になってから黒ずんできて、冬山を甘く見てはいけないと深く反省した次第です。お伝えした記事のなかで、マスクをかけて降りてこられた方を紹介しましたが、常に安全な行動を心がけることが、厳しい環境では必要ですね。
先週に引き続きプレリリース版をお伝えいたしましたが、ノリクラはまだ冬山で天候の都合などから定期更新を行うことは困難です。したがって、次回のお届けは未定ですが、掲載時はトップページのお知らせのコーナーにてご案内いたしますので、お楽しみに...
【お詫び】 前回のプレリリース版で、位ヶ原山荘からツアーコースへのルートをご紹介すると申し上げましたが、編集の都合上、延期させていただきます。
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