ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.3(2007/03/24) A

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5

(Update:2007/03/29)

 

【ツアーコース − 雪洞掘り】

登山の一行

ツアーコースは位ヶ原方面からスキー場に滑り降りるためにつくられたものですから、ここを訪れる方は山スキーヤーやスノーシューでのトレッキングの方が大半です。そんな中、本格的な装備の登山の方々が登ってこられるのを見かけました。

 

富士宮山岳会の皆様
〜今回は雪上訓練の一環でノリクラに〜

こちらの方々は富士宮山岳会の皆様。今日は雪上訓練の一環で、ノリクラにお越しになったとのこと。前々回のノリクラ雪渓カレンダープレリリース版Vol.1 で、南極観測隊がノリクラに訓練に来ていることをお話しましたが、雪上訓練のフィールドとして、選択されるケースが比較的多いようです。

「山頂まで行かれるんですか?」との問いに、「いや、今日は雪洞を掘る訓練ですから、適当な斜面を見つけて...」とのこと。

 

ツアーコース脇の斜面

雪洞を掘るのに適した傾斜を見つけると、コース脇の樹林帯に入って行きます。

 

冬山登山に雪洞掘りは欠かせない技術

冬山登山は専門外ですので、詳しいことはわかりませんが、厳冬期、吹雪などで身動きできない非常時には、雪洞を掘ってその中に入り込んで悪天候をしのぐ必要があり、冬山登山には必要な技術の一つです。

 

間口はあまり広げず、奥に掘り進む

今シーズンは雪不足でノリクラまで来ないとできません

外気の侵入を防ぎつつ、一人一人が横になって寝られるよう、間口をあまり広げずに、奥へと掘り進みます。富士山をはじめ富士宮近辺にも色々な山があるのに、どうしてノリクラなのかお聞きしたところ、今年は暖冬で近辺の山々に雪がなく、ノリクラなら豊富に雪があるとの情報を元にやってきたとのことです。

 

雪洞掘りはまだまだ続きます

完成までにはまだ1時間以上かかるようで、まだまだ作業がつづきます。したがって、非常時に雪洞掘りを開始するタイミングは、早めに判断をしないと大変なことになることが想像されます。

今回は雪洞を掘り、皆さんで食事などを済ませて下山とのことですが、実はこれから本当に雪洞が必要になりそうな天候に急変していきます。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会