ノリクラ 雪渓カレンダー
プレリリース版 Vol.3(2007/03/24) C
【位ヶ原山荘】
吹雪 |
お昼を過ぎ、15時近くになると、位ヶ原の下部の位ヶ原山荘付近でも猛烈な風雪になってきます。お昼前の2℃から若干下がって0℃。天候の急激な変化の割にはそれほど下がっていません。
窓の外は真横に雪が流れていきます | ストーブを背に掘りごたつに足を伸ばせば最高 |
すでに山荘に到着されたお客さんは、西から東へ真横に流れていく雪を眺めながら、掘りこたつでのんびりとすごしています。ストーブを背に掘りごたつに足を伸ばせば、標高2350mの吹雪の中にいることをすっかり忘れさせてくれます。
厨房 | 今日は余裕の表情で夕食の準備 |
この天候のためか今日の宿泊数は少なめ。夕食の準備も余裕の表情でてきぱきと進めます。先週の表情とはまるで大違いです(笑)。
オープンして間もない位ヶ原山荘に、今日が2回目というこちらの方々。ノリクラにはよくお越しになっていて、本当にノリクラが好きな方々は、こんな天候でもやってきてしまうものかもしれませんね。
夕暮れ前には吹き溜まりで30センチほどの新雪が積もっています。明日の朝が非常に楽しみです...
【翌日は大雨】
土砂降りの雨 | 夜半に積もった雪が雨で流れ落ちています |
翌朝、山荘のトタン屋根をたたきつける雨音で目が覚めます。土砂降りの雨です。
雪崩(県道乗鞍岳線上部) |
位ヶ原山荘から見た屋根板や、県道乗鞍岳線の上部の斜面では、降り積もった雪が雨で緩んで、所々で雪崩が起きています。こちらの画像は山荘から車道を100メートルほど進んだところにある斜面。山荘から橋を渡り、次のヘアピンまでの長い直線部分にに差し掛かった付近です。右上から左下にかけて、全体的に雪崩れが起こっている様子がわかります。
雪崩は車道部分まで延びています |
こちらが雪崩れの下端部分。車道まで延びています。位ヶ原山荘からツアーコースに戻るにはここを横切らなければなりませんので、この箇所は常に上部の様子を気にしながら進む必要があります。
位ヶ原山荘からツアーコースへ戻るコースは、前述のとおり、山荘からでてすぐのところで雪崩が起きていて、さらに、屋根板方面や宝徳霊神方面の登山道付近にも雪崩の跡が所々に見られます。
天候も相変わらず、雨から霙(みぞれ)が断続的に降り続き、大雪渓方面に向かうことが危険なため、天候の回復を見計らって下山いたします。それまでのんびりと時を過ごします。
今回は寒冷前線の動きが鈍く、天候の回復の気配がありません。こちらの方々は小雨になったタイミングを見計らって出発されました。
下界とは違う ゆっくりとしたときの流れ |
お昼前にはすべての宿泊客が出払って、雨と風がやんだ瞬間、山荘には物音ひとつしない静かなゆっくりとした時が流れます。こんなときは本を読みながら、下界とは流れ方の違う時間を刻んで行きます。
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