ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.5(2007/06/09〜10) E
【鶴ヶ池大雪渓】
鶴ヶ池大雪渓入口 | 場所は乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線のT字交差点 |
こちらは岐阜県側のスキー滑走指定地とされている鶴ヶ池大雪渓入口です。場所は乗鞍スカイラインと県道乗鞍岳線とが交差するT字路の西側です。
畳平から約300メートルのところに位置するため、シャトルバスを降りてすぐ到達できます。したがって、今回のような天候の悪いときなどは、すぐに畳平に戻ることができ、大雪渓のように、天候の急変によるシャトルバスの運休などを気にすることなく滑走できる点が利点です。
ただ、滑走エリアや滑走エリアに向う部分にハイマツ帯が出現し始めると、高山植物保護のために滑走禁止となり、例年、6月末頃です。したがって、長い期間滑走を楽しむことができず、鶴ヶ池大雪渓の滑走が禁止された後は長野県側の大雪渓だけになります。
大黒岳と魔王岳の山裾からなるカール | 駐車場の一部が出始めます − ほぼ昨年並み |
鶴ヶ池大雪渓は左の画像の右寄りに写る なだらかな魔王岳の山裾と、画像の左から右に流れる大黒岳の山裾からできるカール状の部分を指します。
右の画像に見えるのは駐車場の一部。現在はマイカー規制のため、ほとんど使われることはありませんが、夏のハイシーズンなどは、畳平だけでなく、この鶴ヶ池の駐車場も早くから満車になっていました。この駐車場の右奥が、滑走エリアとなっています。
こんな天気にもかかわらず、15名ほどのモーグラーが集まっていました。
ラインは2本 − 左はエア台付き、右はラインだけ |
ラインは2本。左のエア台付きのものと、右のラインだけのものです。
今日も何本も何本も、納得の行くまで滑り続けます。
一人ずつ順番に滑走します。この天候で、大雪渓などはほとんど人影のない状態で、この鶴ヶ池大雪渓だけはにぎやかな雰囲気です。今回集まっている方々は、夏の大雪渓の常連さんばかり。これから、毎週、鶴ヶ池大雪渓や、長野県側の大雪渓に足しげく通われることだと思います。
滑走距離は20ターン |
エア台なしのラインは20ターンほど。下に見えるハイマツ帯のさらに先までラインが続いています。
雪質はかなり柔らかめ − 果敢に攻めます |
7月の大雪渓では、雨水などが再氷結して、所々、氷nなっていますが、まだ、そのような状況はなく、柔らかめの雪質の中、果敢に攻めてゆきます。
お昼休み − ジーっとしているとかなり寒さを感じます |
ラインのすぐ横では、お昼休みを取っています。気温は5℃前後ですので、ジーっとしているとかなりの寒さを感じます。
手作り弁当持参 − いつも楽しそうな常連さん |
そんな中、一人元気なのがこちらの常連さん。手作り弁当持参で、こんな天候でも楽しそうにランチタイムを過ごしています。
コブ管理人 |
そして忘れてはならないのが、こちらのコブ管理人。今日はコース作りに参加されてませんが、おそらくこれから毎週整備に入ることと思います。ノリクラに訪れる面々を拝見して、季節がだんだん夏モードに切り替わりつつあることを感じます。
【昨年の今ごろは?】
昨年は、6月8日に東海地方が、9日に甲信越地方の梅雨入りが発表されて最初の週末でしたが、梅雨の中休みといった天候で、6月10日(土)は晴れ間の見える天候でした。6月から運行が開始された位ヶ原山荘行きの春スキーバスは2台。しかし、稜線まで上がってくる方は、先週ほど多くありませんでした。翌日の11日(日)は霧が立ち込める天候で、鶴ヶ池大雪渓はモーグラーの方々で賑わっていたようです。
<編集後記>
今回は二日とも濃霧に覆われる天候で、思うように撮影ができない状態でした。その中でも、畳平、大雪渓、位ヶ原山荘、そして、鶴ヶ池大雪渓へと歩き、何とか状況のわかるものをお届けできたと思います。
今年は梅雨入りが遅れて、13日(木)になって、東海地方・関東甲信越地方が梅雨入りしました。平年より6日遅い状況で、また、梅雨明けは、若干早くなるとの予測も出ているようです。ただ、全体的な雨量は変わらず、短期間に大雨となることも予測されています。
昨年は、7月の大雨で乗鞍高原は、一時陸の孤島となったこともあり、6月下旬から7月上旬の梅雨末期の降雨が心配です。これから、過ごしにくい時期を迎えますが、雨対策をしっかり整えてノリクラを楽しんでください。
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