ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2007/06/16〜17) A

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(Update:2007/06/21)

 

【畳平へ − 晴天の車窓から】

乗鞍スカイライン起点 − 平湯峠ゲート

ほおのき平駐車場を出発し、乗鞍スカイラインの起点である平湯峠ゲートを過ぎるあたりから、徐々に展望が開けてきます。

 

車窓の右側には... 笠ヶ岳

平湯峠ゲートを過ぎると、右側の車窓の視界が開けてきます。穂高の左側に裾野を長く広げる笠ヶ岳(標高2897m)を望むことができます。穂高と笠ヶ岳の間にはいくつもの山並みがありますが、おそらくすぐに判別できるかと思います。ちなみに笠ヶ岳の左奥に見えるピークは薬師岳(標高2926m)です。

 

猫岳 白山

そして猫岳を過ぎる頃には、右の車窓の眼下に飛騨の町並みが広がり、その向こうには白山を望むことができます。先週のノリクラ雪渓カレンダーで申し上げましたが、飛騨の町並みがすっぽりと雲海に覆われ、白山が頭を突き出す光景は、その雲海の重厚さには圧巻です。

 

四ッ岳カーブ

四ッ岳カーブ付近は、先週から比べて雪解けが進んでいます。先週は左側の壁が道路の間際まで来ていましたが、それが少し広がってきています。

 

大丹生岳の裾野を通過して 広々とした桔梗ヶ原へ

最後に大丹生岳の裾野を通過すると、後はほとんど平坦な桔梗ヶ原を眺めながら、進んで行きます。

 

鶴ヶ池大雪渓

畳平に入る300メートル手前に、モーグラーやポールの練習で訪れる方の多い鶴ヶ池大雪渓を一望することができます。ハイマツ帯の面積が若干大きくなっていますが、それほどの変化ではなく、積雪量に関しても、長野県側の大雪渓よりも変化は少ないように見えます。鶴ヶ池大雪渓は翌日の6月17日(日)にはたくさんのモーグラーの方々がお越しになっていたようです。

 

7:40 畳平に到着

出発して約40分経過し、畳平に到着です。

 

 

【畳平】

快晴の畳平

始発便の到着した8時前の畳平は、ご覧のような真っ青な青空に囲まれています。7時の段階で9℃だった気温は、この時点では14℃まで上昇しています。ほとんど無風で先週までの寒い畳平はここにはありません。

 

手分してバスから道具を搬出します

バスのトランクから皆さんで手分けして、道具を搬出します。

 

コブ作り − 今日も忙しい一日が始まりそう

雪渓に向うその姿には、スキー板・ストック、そして、大きなスコップ。朝一番で鶴ヶ池大雪渓に向かい、ほかのモーグラーがやってくるまでにコブのライン作りを行います。コブ管理人の忙しい一日が始まります。

 

あっという間に皆さん出発

山は朝一番が勝負とあって、バスが到着して10分も経過すればもぬけの殻。再び静かな畳平が戻ってきます。

 

畳平の風景をボーっと眺める... 前はここでよく一緒にご飯食べたよね〜

そんな中、畳平の風景をボーっと眺めるボーダーの方がたたずんでいます。「毎週毎週、ここまで車で通って、いろんな雪渓に滑りにやってくることを、当たり前のように過ごしていた、かつてのことを思い出しながら、今の現状を考えると、ノリクラのこの場所に立つということが、いかに贅沢なことが本当によくわかる」と、かみ締めるようにおっしゃるのです。

かつては、毎週通うことが許されていた環境も、会社・家庭などの事情の変化で、ノリクラに足を運ぶことができなくなったものの、ノリクラを決して忘れることができない方は、相当いらっしゃるはずです。

もしかすると、年に一度しかない今日のこの機会で、かつての思い出と照らし合わせながら、今のノリクラを脳裏に焼き付ける作業が、今日一日、繰り返されることでしょう。

 

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