ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2007/06/16〜17) B

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(Update:2007/06/21)

 

【畳平周辺】

不動岳とお花畑 − 昨年より3〜4週間遅い雪解け 鶴ヶ池 − 昨年より3〜4週間遅い雪解け

先週はほとんど状況がわからなかったこちらの2箇所は、昨年と比べて3〜4週間ほど遅い雪解けです。特に不動岳の上部は確実に4週間、お花畑付近など下部では3週間と、頂上に近いところほど積雪が多いことがわかります。

鶴ヶ池は池の中心に積雪が残っている点では、昨年より4週間遅い状態ですが、池周辺の積雪量は3週間程度となっています。

 

お花畑のV字谷からは... 白山を望むことができます

今日は近景の美しさはもとより、目線は遠景の山並みへ自然に移って行きます。左の画像は、肩の小屋に向かう専用道から望んだ、畳平とお花畑方面です。左の画像の畳平の奥にある恵比寿岳と左に写る里見岳の間にできるV字の間に、白い頂を望むことができます。

乗鞍スカイラインの車窓でもお伝えした白山です。こんなV字のちょっとした隙間から眺めることができるポイントを見つけるとちょっとうれしいものです。

 

コロナ観測所・肩の小屋への専用道は除雪されています

先週まで積雪のあったこの専用道は、ご覧のようにすっかり除雪されています。肩の小屋はもとより、その先の宇宙線観測所まで、完了しています。

 

いやいや〜、どうもどうも... お久しぶりで

大雪渓の古くからの常連の方で、おそらくこの方以上の大先輩は、いないのではないかと思います。「いやいや〜、どうも...」と、握手の手を差し出してくださったそのお姿は、いつもと変わらず、元気な様子を拝見できて何よりです。

 

富士見岳

こちらは富士見岳。その名の通り、富士山を見ることができる山です。ただ、実際は肉眼で見るにはかなり苦労を要します。時間の都合で、富士見岳に登ることはできませんでしたが、すぐ左の谷から、遠景の様子を撮影しましたのでご覧ください。

 

浅間山方面

八ヶ岳方面

左の画像は浅間山方面で、東の空より少しだけ北寄りを撮影したものです。@は今でも活動を続ける浅間山(あさまやま − 2568m)、そして、@からCまでは一つの峰を形つくり、Aは黒斑山(くろふやま − 2405m)で、そのすぐ左にアサマ2000という名称で知られるスキー場がある高峰山がありますが、画像ではわかりません。Bは籠ノ登山(かごのとやま − 2227m)。そして、Cは湯の丸山(ゆのまるやま − 2101m)です。ここまでは一続きの峰を形成し、画像には写っていませんが、さらに右方向に四阿山へと続いています。また、この峰の向こうにうっすらと遠くの稜線があります。Dは谷川岳のさらに東にある上州の山 武尊山(ほたかやま − 2158m)です。ノリクラからは160kmも離れ、今日の天気のよさを物語っています。

右の画像は八ヶ岳方面ですが、山の詳しい説明は、 2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2006/09/02) B Topics - 大雪渓から見られる遠景の山々 でご紹介しておりますので、そちらのページを再度ごらんください。

 

 

【肩の小屋へ】

分岐点−左が肩の小屋、右がコロナ観測所

こちらは肩の小屋とコロナ観測所の分岐点です。ご覧のように肩の小屋方面・コロナ観測所方面ともに、除雪が完了しています。

 

左の低いが壁が2メートル、右の高いが壁が約4メートル

左の低いほうの壁は2メートルほど。右の高いほうは手前の切り立った部分で2.5メートルですが、その奥はなだらかな形状のため、高さを正確に測ることはできません。おそらく4メートルほどではないかと思います。昨年より1週間ほど遅い雪解けです。

 

大雪渓全景 −昨年より3〜4週間遅い雪解け 位ヶ原方面

個々のエリアの積雪状況は、後述の各コーナーでご案内いたしますが、大雪渓全景を見たとき、上部は昨年より4週間ほど、大雪渓下部は3週間ほど遅い雪解けです。先週は大雪渓全景を撮影することができませんでしたが、2週間前と比べて、高天ヶ原の雪解けがかなり目立ちます。

その高天ヶ原のすぐ左の遠景に、ぽつんと頂を白くしている山が見えます。中央アルププスの木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ − 2956m)です。今日のようにくっきりと晴れ上がった日には、はっきりとその存在を確認することができます。

右の画像は位ヶ原方面。ここからは確認できませんが、ツアーコースにはすでに雪はありません。また、遠景には、甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳・北岳など、南アルプスの山々をはっきりとしています。富士山は約130kmほどで、先ほどの160kmは離れた武尊山が確認できたほどですから、見えるはずです。位置的には北岳と仙丈ケ岳の間にあり、今回は拡大して写真判定しましたが、全く見えませんでした。

南アルプスの詳しい説明は、 2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2006/09/02) B Topics - 大雪渓から見られる遠景の山々 でご紹介しておりますので、そちらのページを再度ごらんください。

 

2番目のトラバース箇所(魔利支天岳山頂直下)

雪渓下部に続く急斜面 − 昨年より2週間遅い状況

こちらは2番目のトラバース箇所。大雪渓側の積雪は1メートルほど。昨年より1週間ほど早い状況で、雪渓下部に続く急斜面は、昨年よりも2週間ほど遅い状況です。

 

雪渓下部全景 クレパス

2007雪渓カレンダーVol.4(2007/06/02〜03) B でもお伝えしましたが、雪渓下部にはクレパスが走り始めています。詳細については【雪渓下部】にて紹介いたします。

 

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