ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.6(2007/06/16〜17) I

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(Update:2007/06/21)

 

【雪渓上部】

雪渓上部全景 − ほぼ昨年並み

雪渓上部は左縁の輪郭がはっきりしてきて、ほぼ昨年並みの積雪です。

 

山頂付近 雪渓上部右側 − 画面下にクレパスが走る

雪渓上部右側には2週間前よりクレパスが走っています。

 

クレパス − 幅30センチ

ニ週間前はほとんど開口していませんでしたが、ご覧のように30センチほどの開口幅まで成長しています。

 

クレパス − 長さは50メートルほど

長さは50メートルほど、位置としては、例年、7月になるとこの付近はポールを設置する方が多くいらっしゃいますが、その一番北側の部分から肩の小屋から続く雪渓に向かって走っています。現段階では、大きな問題ではありませんが、今後、大きく成長していくことは間違いないと思います。

 

 

【昨年の今ごろは?】

date:2006/06/18

このときは、梅雨の中休みで、時折、霧が流れて視界がさえぎられることはあったものの、時折、きれいに晴れることもって、取材には大きな影響はありませんでした、訪れる人も少なく、静かな大雪渓だったことを思い出します。

この週から雪解けのため、蚕玉岳〜朝日岳の稜線からの滑走ができなくなり、稜線からの滑り込みは朝日岳直下と剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線からとなりました。また、剣ヶ峰山頂付近からの滑走も雪がなくできなくなりました。

 

 

<編集後記>

今回は二日とも晴天に覆われる天候で、先週とは大違いの状況でした。そのため、6月16日(土)は日没まで現地で取材を行い、大雪渓エリアがフェードアウトしていく様子は、これまで何度も見ていますが、そのたびに一日が終わっていく様子を実感します。多忙な日常の中で、日没の時を見ることはなかなかありません。気がつくと夜になっていたということのほうが多いのではないでしょうか?
速報でもお伝えしましたが、6月18日(土)は終日良い天気で、一日の始まりと一日の終わりが日の出と日没であることをはっきりと示したような日でした。

今回、野鳥観察会の様子とハイマツ調査の方をご紹介いたしました。大雪渓は、スキーヤー・ボーダーが滑走する場所というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、大雪渓とのかかわりを持つ周辺の自然環境が我々を大きく取り囲んでいることを知らされます。雷鳥をはじめ、数多くの小鳥たち、そして、ハイマツをはじめ、多くの高山植物が色々な結びつき持ち、微妙なバランスのもので生活していることを認識する必要があります。そのような認識を実体験として持つことが必要でしょう。

 

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