ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2007/06/30〜07/01) E

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(Update:2007/07/05)

 

【剣ヶ峰〜蚕玉岳】

剣ヶ峰〜蚕玉岳  − 昨年より4週間遅い雪解け

登山道が出始めてきました

剣ヶ峰〜蚕玉岳稜線は先週から比べて1〜1.5メートル近く雪解けしています。そして、右の画像のように登山道が出始めてきました。先週は昨年より5週間遅い状況でしたが、今週は4週間程度です。

 

稜線直下から − 昨年より2〜3週間遅い雪解け 唐草模様 − 昨年より1週間遅い雪解け

左の稜線直下から見た様子では、先週の段階では昨年よりも4週間遅い状況でしたが、今週は2週間程度までになっています。また、位ヶ原の唐草模様、雪解けが少し遅くなり、昨年より1週間遅い状態です。

 

この天候に加え、時刻は15時近くなって稜線付近には人影がほとんどありません。そんな中、テレマークのグループにお会いしました。昨晩、乗鞍高原でテント泊をしたものの、夜遅くまで飲みすぎて、朝起きたら8時前。到底春スキーバスに間に合う時刻ではなく、今日は急遽ほおのき平へ車を回し、乗鞍スカイラインのシャトルバスでお越しになったとの事。シャトルバスでは昨日の酔いが再びよみがえる方もいて、なかなか楽しいグループのようです。

一般的に高山ではアルコールの回りが速いというのは通説で、標高になれていないのに、テント場や山小屋で深酒すると、翌日、大変な目にあうことはしばしばです。(みなさん、ご注意ください...)

 

この濃霧の中で急斜面を滑り降りて行くのはちょっと勇気が必要かもしれません。もちろん、いつも紹介しているこのバーンは初心者向きではないことは間違いありません。

15時を回りしばらくすると、西の空から太陽の明るさを感じると同時に、周囲の濃霧が次第になくなり、雲が行き交う様子が目の前で繰り広げられます。

 

雪解けは進むものの、まだまだ十分な横幅

周囲の濃霧がなくなって、バーン全体を見回すと、先週よりも雪解けが進んでいますが、横幅はまだまだ十分な広さがあります。

 

細かなピッチはあるものの表面はやわらかく、板を走らせれば結構潰れて行くため、見た目ほどの凹凸は感じません。さらに縦溝はほとんどありませんので、小石さえ気をつければ、快適に滑走できます。

 

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先週は高さ30センチ程度でしたが...
2007ノリクラ雪渓カレンダーVol.7(2007/06/23〜24)E
岩の高さは1メートル以上になっている

例年、全体の3分の1程度の付近で、ちょうど急斜面が終わって緩斜面に移るところに先週から岩の頭が出始めました。先週の段階では雪解けした部分のやや奥手のとがった岩まだ高さ30センチ程度でしたが、ごらんのように1メートル以上になっています。

 

横幅は3メートルほど − 昨年より1〜2週間遅い雪解け

この付近が一番横幅が狭まっているところで、ここが分断されると滑走できなくなります。先週は40〜50メートルほどあった横幅はごらんのように3メートルほどになっています。

この画像は6月30日(日)のものですが、翌日の7月1日(日)になると、右の画像の一番細くなった部分にも岩の頭が出始めて、分断される兆しが出てきました。次の週末には完全に分断されることと思います。

先週の段階では昨年より2週間遅い雪解けでしたが、今週は若干早まって1〜2週間程度と考えられます。

 

表面の突起の尖り方が強くなってきている

一番くびれて分断されかかった箇所を過ぎ、緩斜面に差し掛かると、ごらんのようなたけのこ状の細かなギャップが干渉します。雪渓表面の形状は数日間の天候で左右される部分もありますが、先週よりも先端の尖り方が強くなってきて、滑走上、やや気になる状態であることは間違いありません。

 

全景 − 昨年より2週間遅い雪解け

各エリアではそれぞれ昨年との雪解けの差が1〜4週間と開きがありますが、稜線からここまでの沢全体を見たときは昨年より2週間遅い雪解けといえます。先週は3週間遅れでしたから、全体を通しても雪解けスピードが速くなってきているといえます。

 

積雪は1.5〜2メートル − 昨年より2週間遅い雪解け

稜線から滑り降りて、県道乗鞍岳線との合流地点です。積雪量は1.5〜2メートルほど。昨年より2週間ほど遅い雪解けです。

 

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