ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.10(2007/07/14〜15) B
【雪渓下部 V】
石碑の岩 − 昨年より1週間早い雪解け | 石碑の岩の下部 − 昨年より1週間早い雪解け |
こちらはモーグルコーススタート地点の岩の南側にある石碑の岩。先週より50センチほどの雪解けで、石碑の岩から周辺に向かって雪解け部分が広がるようになってきました。先週は昨年より1〜2週間早い状況でしたが、今週は昨年より1週間早い雪解けです。また、石碑の岩の下部のバーンでは画面中央の少し右寄りに見える岩が先々週より出始め、今週はその手前の斜めに広がる岩が頭を出し始めました。こちらは先週と同様、昨年より1週間早い雪解けの状況です。
チングルマ − 全体的に若葉が広がります |
こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週から若葉が出てきましたが、全体的に広がるようになってきました。エリアによって開花の時期は若干異なりますが、大雪渓ではチングルマは夏本番を迎える頃から咲きはじめる高山植物。
大雪渓から肩の小屋への登山道沿いで、真夏の青い空に、直径2センチほどの白い5片の花の群生を見つけたらチングルマの確立が高いでしょう。白い花はほかにもありますから、花の様子と一緒に葉の形状も覚えるようにしてください。切れ込みの入った小さな葉が特徴です。
【雪渓中段】
雪渓中段 |
中央付近に岩が頭を出す − 昨年より1週間早い状況 |
モーグルコーススタート付近の岩と、前述の石碑の岩の間を上っていくところで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。例年ならショートポールなどを設置して滑るスキーヤーがいますが、今年は皆無といっても良いほどです。
画像の中央に先週までは無かった岩が頭を出し始めています。高さは1メートルほど。昨年より1週間早い雪解けです。
登山道。高さは1メートルほど − 昨年より1週間遅い雪解け |
肩の小屋に通じる登山道の一部が雪解けとともに姿をあらわし始めました。画像の位置は登山道入口から入って、モーグルコースの岩の左側(南側)を50メートルほど進んだところです。右の画像のようにすでに登山道の高さは50センチから1メートルほどになっています。昨年より1週間遅い雪解けです。
肩の小屋まで200メートルの付近 |
しばらく進んで、肩の小屋が見え始める辺りから再び雪の上となりますが200メートルほどです。車道のところの登山道入口から肩の小屋までの大雪渓北側を進む登山道は全体の半分くらいで雪解けが完了しています。
ただ、モーグルコーススタート付近の岩の下部の雪渓は斜面が急で、その箇所は雪解けが遅いため、しばらくは雪の上を歩くつもりでアイゼンなどの装備を持参されたほうが良いでしょう。
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