ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.10(2007/07/14〜15) E

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(Update:2007/07/19)

 

【雪渓上部 U − 基礎キャンプ】

朝は全く人影のなかった雪渓上部。10時近くになってようやく何人かの方々が雪渓上部に目指して歩いて行きます。基礎キャンプの方々です。

 

使用するバーンは、先週の基礎キャンプの方々が使用されていたエリアで、周辺よりもうねりやたけのこ状の氷の柱はありません。最初に皆さんでデラがけして整地してから今日のレッスンが始まります。

かつては大雪渓でスキーというとポールかいわゆる基礎系の練習というのが普通で、基礎系の人たちも、今のモーグルの方々のように、自然と集り、自らコース整備をして滑走していました。

 

まずは最初は先生が先頭を切って滑ります。ここから1ターン1ターンを大切にするノリクラの一日が始まります。

 

まるで圧雪車で整地されたバーンの上を滑走するかのごとく、雪面にピタッと張り付くようにして雪面をえぐり取ってゆきます。

 

「いつもWebSite見てます!」と声をかけてくださったこちらの先生。WebSiteには今回はじめてのご登場です。今日は雨の中のレッスンとなってしまい「本当はもっとたくさんの人が来る予定だったんですが、キャンセルが入ってしまって...」と、ちょっと悲しそうでした。

 

指導する立場の方のとってノリクラは決して楽なところではありません。それぞれの生徒さんに対し、ゴール付近でビデオを撮影したり、アドバイスを送ったりしながら、生徒さんと一緒に雪渓を登って、その滑りを見せる必要があります。特に生徒さんはその滑りを脳裏に焼き付けようと真剣です。

登り始めても降りてくる生徒さんの滑りをチェックするため、その足を止めて注視します。

斜滑降に入ってゆくときの体の向きにズレがありますね

そして、板を担いだままレクチャーを始めます。ノリクラでは一本一本の滑りが大切ですから、その一本一本に対して評価して、即座に次のすべりに反映させてあげないと、十分な効果をあげてあげることができません。

 

もう少しうち足をしっかりと内側に締めて...

体を入れるんではなく腰をスライドさせて

担いだ板を下ろして、細部にいたるまでチェックとレクチャーが行われます。雨の中でもレッスンを受けに来た人にとって、おそらく、今日は天候なんて関係のない一日となることは間違いありません。

 

パンツのファスナーがスキーの中心になるようにね

内容としては冬場のスキー場とは違いのないものかと思いますが、立ち止まって体の各部の位置関係を把握しなおすなんてことは、リフトで闇雲に滑ることが許されるスキー場では、やれそうでなかなかできないもの。

 

体中の関節の向きと位置を頭に刷り込ませる

板をはずしてブーツのまま斜面に立ち、体中の関節の向きと位置を頭に刷り込ませようと真剣です。

 

さぁ〜一緒に登ってゆきましょう!

登っては滑り、そしてチェックを受ける。そんなことを繰り返しながら、雨脚の強まってゆく一日を過ごしてゆきます。

 

一つ一つをメモしておく 今日はよい組み立て方をしてもらえました

スキーにおいて、直すべきポイントが一つだけなんていう人のほうが稀で、いくつも見直す必要があることもしばしばです。アドバイスされた内容をその場ですぐにメモを取ります。

そして、それらのポイントを一つ一つ組み立てて行くことで、完成度がさらにあがってゆくことになります。

 

雨の中、お疲れ様でした

今日はずぶ濡れの中、お疲れ様でした。これから台風の影響を受け、明日は大雪渓にやってくることができるかどうかわかりません。もし、明日、大雪渓でお会いできませんでしたら、ぜひ、また来年ここでお会いしたいと思います。

夕方に近づくにつれて雨脚は強くなって...

そして夕方に近づくにつれて徐々に雨脚は強くなり、大雪渓前の道路は川のようになってきます。台風4号の影響が少しずつ現れ始めてきます。

 

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