ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.11(2007/07/21〜22) C

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(Update:2007/07/26)

 

【雪渓中段】

雪渓中段

高さ2メートル − 昨年より1週間早い雪解け

モーグルコーススタート付近の岩と、石碑の岩の間を上っていくところで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。
左の画像の左端に雪解けが進んだ部分が見えます。先週はほとんど気になりませんでしたが、今週に入って雪渓上部との間の部分で雪解けが進み、バーンが区分けされるようになって来ました。画像の中央の岩は先週から頭を出し始めました。右の画像はその岩で先週は1メートルほどでしたが、今週は高さ2メートルになっています。

 

雪渓中段南側部分 − 雪渓上部と下部を分割し始める。昨年より1週間早い雪解け

前述の画像の左端の雪解けの進んだ部分は雪渓上部に向かって長さ50メートルほどになっています。左の画像はその雪解け部分を横から見たところ。左が雪渓下部で右が雪渓上部。そして右の画像はその上端付近から撮影したものです。まだ、高さはそれほどありません。昨年と比べて1週間早い雪解けです。

 

登山道 − 昨年より1週間遅い雪解け この先、肩の小屋まで雪渓部分は2箇所あります

多くのエリアで昨年より早いペースで雪解けが進んでいますが、雪渓中段の北側にある登山道は昨年より1週間遅い状況です。ここはモーグルコーススタート付近の岩の左側を進んで50メートルほどの箇所で、雪渓との段差はまだ1〜1.5メートルほどです。この先、肩の小屋まで二箇所ほど雪の上を歩きますが、ほぼ平坦なため大きな問題はないかと思います。

 

雪渓中段全景

こちらは全景を撮影したものですが、ご覧のようにまだまだ十分なスペースがあります。

雪渓中段は他のエリアと比べて斜度がゆるく、また、ある程度滑走距離が取れるため、ポール練習で使用されるケースが多く見られます。

 

今日もポールをセットして滑走されていらっしゃるレーシングチームがいらっしゃいました。この時期になるとどのエリアにおいてもバーンが波打ってきますが、雪渓中段が波打ちが比較的少ない状態で、少し滑り込めばきれいなフラットバーンになってきます。

 

お願い − 滑走が終わったらデラがけしてコース跡を埋め戻してください

ただ、一つお願いしたいことは、滑走が終わった後はデラがけして、彫り残したコース跡を埋め戻してほしいことです。ポールセットのコース跡は雪解けが進んでもなかなか消えず、次の週末まで残り、セット替えして幾重にもターン弧が交った状態が続くと大きなウェーブになり、きれいなフラット状態に戻すことが困難になります。

よく山岳地帯でごみの放置の防止を呼びかけるのに「残すのは足跡だけ...」というようなことをいいますが、雪渓では次週に訪れたスキーヤー・ボーダーが楽しく滑走できるよう、「足跡」もきれいに埋め戻してください。

 

 

【高山植物】

先々週からお伝えしている登山道入口付近の高山植物

さて、こちらは先々週のノリクラ雪渓カレンダーVol.9(2007/07/07〜08)C からお伝えしている登山道入口付近の高山植物。

 

シナノキンバイ(花)

先々週は新芽が出始めたばかりでシナノキンバイと見分けがつかないほどでしたが、先週にはつぼみができ、今週は少しずつ開花を始めています。次週は大輪を見せてくれると思いますが、場合によっては花のピークを過ぎている可能性もあります。

 

イワウメ(つぼみ)

掲載当初、「コケモモ」と紹介いたしましたがこちらはイワウメ。訂正いたします。葉が絨毯のように地形に這ってつくところと、花が一つずつつくところがコケモモと大きな違いがあります。まだこれから咲くコケモモもありますので、折を見て紹介したいと思います。

なお、このイワウメが開花した様子は次号の ノリクラ雪渓カレンダーVol.12(2007/07/28〜29)D で紹介しています。

イワツメグサ(花)

高山植物は大雪渓や登山道、お花畑だけではなく、いたるところで見かけることができます。こちらは大雪渓駐車場のトイレの付近。イワツメグサが満開です。右の画像の中にはまだつぼみのものもありますので、まだまだ楽しむことができます。

ミヤマハタザオ(花)

そして、こちらも先ほどのイワツメグサの群生場所から10メートルほどのところ。ひょろひょろとした白い花をつけています。ミヤマハタザオはもう少し早い時期に開花する高山植物で、畳平や乗鞍スカイラインなどでは6月中には花をつけている様子を目にすることができます。

こんな身近な場所でも高山植物がいっぱいあることがわかりますね。

 

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