ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.12(2007/07/28〜29) A

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(Update:2007/08/02)

 

【雪渓下部 T】

大雪渓入口 入口付近の雪解けが広がってきています

それではここからはいつものように大雪渓の様子をお伝えします。左の画像は大雪渓入口の様子。看板の向こう側に見える雪渓の下端位置は先週とあまり変わりはありませんが、画像の右上に見えるモーグルコーススタート付近の岩はさらに大きさが増しています。

 

先週より高さ50センチの雪解け 幅は7メートル − 昨年より1週間弱早い雪解け

左の画像の部分は先週より高さで50センチ程度の雪解け。この時期としては若干少なめの雪解けです。
そして右の画像は車道沿いの箇所から一段上がって平坦になっている部分で、先週は幅が4メートルで昨年より1週間早い状況ですが、今週は7メートルで1週間弱の状況です。今週は雪解けのスピードが少し遅い感じです。

 

車道から23メートルの距離、横方向は先週より5メートル後退 − 昨年より1週間早い雪解け

先ほどの位置から少し北方向に移動して、雪渓下部の中央付近の下端を撮影したもの。左の画像の下端部分は先週の段階では車道から15メートルほどの距離でしたが、今週は23メートルに広がり、右側の横方向を写した画像は先週よりも5メートルほど雪渓が後退しています。先週と同様、昨年より1週間早い雪解けです。

 

ウラジロナナカマド 一斉に花が咲き始めました

こちらは大雪渓入口にあるウラジロナナカマド。先週はつぼみが大きくなっている様子を目にすることができましたが、そのつぼみはご覧のように真っ白に開花している様子を見ることができます。緑と白のコントラストが濃霧の中でも目の中に鮮やかに飛び込んできます

 

それでは少し雪渓そのものの状況もお伝えします。少しずつ雪解けが進んで、これまで全く石の無かった雪渓下部も少しずつ岩の頭が見えるようになって来ました。

雪渓の上端の右寄りにモーグルコーススタート付近の岩が大きく横たわっていましたが、そのすぐ下に雪渓の中から岩が出ているのがわかるかと思います。

 

高さ1〜1.5メートルの岩

それがこちらの岩。高さは1〜1.5メートルほどです。

 

雪渓下部と雪渓中段が分離し始める − 昨年より0〜1週間早い状況

その岩の20メートル上部にはご覧のように雪解けが進んで、雪渓中段と雪渓下部が分離しつつあります。こちらは高さ2メートルほど。昨年と同じか、1週間早い雪解けです。

先週はこの付近がモーグルコースのスタート地点でしたが、今週はこの雪解け地帯の左側(南側)にスタート地点を20〜30メートルほど引き上げて作成されました。モーグルコースの様子については次のコーナーでご案内いたします。

 

登山道入口 − 昨年より1週間遅い雪解け 幅は10メートル

こちらは登山道入口付近。先週と同様、昨年より1週間遅い雪解けです。

 

雪渓部分の距離は20メートルほど − 昨年とほぼ同じか1週間早い雪解け

登山道入口からしばらく進むと雪渓の上を歩きます。先週は40メートルほどの距離で、昨年より1週間遅い状況でしたが、今週は20メートルほどで、昨年とほぼ同じか1週間遅い状況です。

 

山頂からの下山途中のひととき  これから魔利支天バス停まで歩きます

この土日は本当にたくさんの登山の方がお越しになりました。こちらの方々は早朝剣ヶ峰まで登られてちょっと一休み。ただ、ご覧のような天候で、ご来光は雲の間からほんの少ししか拝むことができなかったものの、たなびく雲が朝焼けに赤く染まる様子は見事なものだったとの事。

ご来光は日の出の瞬間よりもその1時間程度前から始まる朝焼けが美しいもの。特に雲がたなびいてそれが赤く染まる様子は日の出以上に美しいものです。ご来光バスだと日の出の時間帯に間に合うかどうかといったダイヤ設定ですから、朝焼けをご覧になる場合は肩の小屋などの上部の宿泊施設を利用することになるかと思います。

そしてこれからさらに魔利支天バス停まで登山道を下山されるとの事で、今日一日ノリクラを十二分に楽しまれるようですね。

 

三本滝ゲートから2時間30分 ほとんど休むことなく雪渓へ

こちらの方もノリクラを十二分に楽しまれているようです。三本滝ゲートからザックに板をくくりつけてやって来ました。自転車だけ、または、スキーだけというパターンはこれまでにも何度もあるけど、両方は今回が初めてとの事。三本滝ゲートから2時間30分。今回は体力を温存しながらゆっくりと登ってこられました。いつもWebSiteをチェックしてくださり、「これからもぜひ続けてください...」と、声をかけてくださり、さほど休憩も取らずに雪渓に向かって行きました。

今回のノリクラ雪渓カレンダーはVol.12は2007シーズンのちょうど折り返し地点。これからお盆、マウンテンサイクリング、紅葉とさらに盛りだくさんとなってきますが、引き続き連載していく予定ですので、どうかご愛読の程よろしくお願いいたします。

 

それではいつものようにモーグルコースの様子をお伝えいたします。

 

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