ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.15(2007/08/17〜19) A

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10

(Update:2007/08/23)

 

【シャトルバス、大雪渓へ】

こちらは三本滝ゲート前にある三本滝レストハウス。例年だと比較的駐車している車が多いのですが少なめ。すずらん橋の駐車場も同様に今年のお盆は少なめでした。

 

ノリクラは夏のピークを迎えるとすぐに秋への準備を始めだします。三本滝ゲート付近のかもしか平ゲレンデ周辺ではヤナギランが咲きそろうようになってきたと思ったら、荒田橋周辺のウラジロナナカマドはすでに赤い果をつけ始め、ミヤマハンノキにもマツボックリを小さくしたような果ができ始めました。

夏が始まったばかりですが、もう秋がスタートしているような感じです。

 

標高2450メートルの位ヶ原山荘を抜けると、上空の展望が開けてきます。そして標高を上げて行くと先週とは明らかに違う空気感を感じることができます。まだ「空が高い」という表現をするほどの抜けた青空ではありませんが、そこに浮かぶ雲はどんよりとしたものではなく、その雲の様子を見ているだけで満足してしまうような感覚を覚えます。

 

そんな光景を眺めていると肩の小屋口バス停に到着します。

 

絵筆では描きようのない自然が作り出した雲の形は非常に不思議で、晴れているような曇っているようなどちらともつかない天気です。ここ最近の夏空は天気が良くても遠方の山並みをはっきり確認することができませんでした。しかし、ご覧のように近くの山並みから遠方の山並みまで階段状に織り成す光景はいつ見ても美しいものです。右の画像は南アルプス方面を撮影したもの。それぞれの頂の名称については。2006ノリクラ雪渓カレンダーVol.17(2006/09/02) B Topics - 大雪渓から見られる遠景の山々 で紹介しておりますのでご覧ください。

 

 

【それぞれの目的地に向けて】

7時のシャトルバスでも真夏の時期になると車内にはもう涼しさはありません。それでもやや蒸し暑さを感じるもののエアコンを入れるほどでもありません。先週のような完全に真夏モードの時は肩の小屋口で下車したときに気温差をそれほど感じませんが、今日は下りたった瞬間に涼しさを感じてしばらくすると寒ささえ覚えるほどの状態です。

 

冒頭でもお伝えしましたがメインのバーンは雪渓上部に移動していますのでザックに板を取り付けます。板をきれいに三角形にするにはザックの中身もそれなりにパッキングしなければなりません。また、歩いた時にスキー板のテールが自分の足に干渉しないよう板を固定する位置も体格によって調整が必要です。このあたりは何度か経験すれば自ずとわかってくるものですね。

 

ひんやりとしても日差しは夏そのもの、日焼け止めを忘れずに

気温はひんやりとして太陽が肌に突き刺す感覚がやわらげられているものの、日差しそのものはなんら変わりありません。「いまさらムダ!」とは思わずシーズンを通して必ず日焼け防止対策を行ってください。

 

準備が整ったところで雪渓上部に向けて出発です。

しばらくすると登山道へ向かう方々も少しずつ増え始めてきます。

 

金バサミとゴミ袋を持って...

こちらの方々は金バサミとゴミ袋を持ち、登山道を登って行きます。ノリクラなどの山に限らず市街地でもごみのポイ捨てには注意するようになり、また登山道周辺はグリーンサポートスタッフの方などが定期的に巡回しているため、タバコの吸殻などのごみは比較的少ないといえます。

 

チングルマは木なんですよ 近寄って根元付近をみてください

ガイドの方からは登山道周辺の高山植物についてレクチャーを受けます。ゴミを拾うことと同時に高山植物の植生を知ることで、環境保全の重要性を一層認識することができるはずです。

 

自然保護レンジャー − ゴミ拾いのボランディア

こちらはボランティアでゴミ拾いながら自然観察を行う 自然保護レンジャーの方々。観光目的でお越しになる一般客とは一線を画した環境保全活動にこれからも一層努めてくだされば幸いです。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会