ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.15(2007/08/17〜19) I
【ご来光 U − ご来光スポット、大黒岳】
やはりご来光のスポットといえば大黒岳。山頂まで5分もかかりません。
この日もたくさんの方が日の出を待っています。日の出前の気温は10℃。防寒着に身を包んで待つのがよいかと思います。
こちらは大黒岳山頂。山頂には避難小屋があります。連日朝早くから環境パトロールの方が周辺のパトロールを行っていますが、今年は暖かい日が多いとのこと。それでもやはり防寒着は必要かと思います。そんな状況とは知らずにお越しになった観光客の方々が寒そうに肩をすぼめています。
だんだんと空の明るさが増してきて雲海がきれいに広がっていることがよくわかるようになってきます。ご覧の画像は南アルプスの峰々です。
5時7分、日の出 |
5時7分、東の空の雲海を突き破るように日の出が始まります。そんなまばゆい光景に「初日の出だ!」と思わず叫ぶ方もいるほどです。
周辺の雲海を炎に包むように... |
周辺の雲海を炎に包むような日の出は山麓では絶対に堪能することのできないもの。きれいに広がる朝焼けに手を合わせる光景はしばらくやみません。
朝日をいっぱい浴びて... |
太陽が昇ると雲海がダイナミックに波打ち始め、日の光をいっぱいに浴びていることを実感できます。
今日もよい一日を過ごせることを祈りながら、ノリクラを楽しみたいものです。
【昨年の今ごろは?】
今年のお盆休みは連日よい天気が続きましたが、昨年もほぼよい天候が続き、また、少しずつ秋の気配が感じられるようになってきたところも全く同じような推移を見せています。翌週に開催される全日本マウンテンサイクリングに向けてたくさんのヒルクライマーがお越しになり、ノリクラの夏もいよいよクライマックスを迎えるような気配を感じさせた週末でもありました。
<編集後記>
先週ようやく夏モードに切り替わったノリクラですが、それも本当につかの間で、もう秋の気配を感じさせるような状況です。それでもこれから月末までは全校的に猛暑の厳しい日々が続くと予測され、ノリクラでも残暑の厳しい日が何日かは訪れるかと思います。
大雪渓でセミを見かけたことがある方もいらっしゃるかと思います。今年は大雪渓内でいつも以上にたくさんのセミが雪面の上でじーっとしている様子を見かけ、また、弱々しいものの鳴いている様子を耳にすることができました。姿を見かけることがあっても、鳴き音を耳にすることは今回が初めてでした。これまでは山麓からやってきたものと思っていましたが、今年は雪上で見かけるセミの多さから、もしかすると大雪渓かその周辺で生息しているのかもしれません。昆虫には詳しくありませんが、北海道・東北地方では平地で生息し、関東以西では標高500〜1000メートルの針葉樹林帯を中心に生息するエゾゼミの仲間とのことです。
まだまだ知らない不思議なことがたくさんあるノリクラです。
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