ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.17(2007/09/01〜02) B

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(Update:2007/09/06)

 

【雪渓下部 U】

石碑の岩 石碑の岩の下部のバーン

こちらはモーグルコーススタート地点の岩の南側にある石碑の岩。周囲は4週間前の段階で完全に雪解けが終わっています。右の画像の石碑の岩の下部のハイマツ帯の縁にはウラジロナナカマドが点在し、紅葉の時期になるとハイマツ帯を縁取るように赤く染まりますが、紅葉の時期はもう少し先です。ただ、年によっては9月中旬頃になるとちらほらと変化し始めたものも出てきますので、これからのシーズンは見逃すことのできない状況が続きます。

 

チングルマ − 綿毛がなくなった花茎もあります

こちらは毎年定点でお伝えしている石碑の岩にあるチングルマ。先週まではすべての花茎に綿毛がついていましたが、ご覧のように画像の上半分の花茎にはもう綿毛は残っていません。チングルマの綿毛(果)については高山植物のコーナーにて再びご紹介いたします。

 

 

【雪渓中段】

雪渓中段 − 昨年より1週間早い雪解け

モーグルコースのスタート付近の岩と、石碑の岩の間を上っていくところで、雪渓上部の雪渓下部を結ぶ緩斜面です。先週の段階でこの位置からではほとんど雪渓がわからない状態になり、今週は完全に見えなくなってしまいました。先週と同様、昨年より1週間早い雪解けです。

 

長さ14メートル × 幅4メートル − 昨年より1週間弱早い状況

先週は長さ37メートル×幅17メートルでしたが、今週は14メートル×4メートル。これまであまりスプーンカットは大きくなかったものの、アイスクリームの表面をスプーンですくい取ったかのような、文字通りのきれいなスプーンカットができています。雪解けの状況は先週とほぼ同じで、昨年より1週間早い状況です。

 

登山道から雪渓縁まで39メートル 雪渓の下は空洞になりつつあります

雪渓中段の北側にある登山道から雪渓までは先週の17メートルから39メートルへ急激に伸びています。また、雪渓の下は空洞になりつつありそろそろ雪渓中段も積雪がなくなってきていることがわかります。

 

上端部分

雪渓の上端はご覧のように壁に囲まれています。

 

おそらく来週あたりはほとんどなくなっていることと思います。

 

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