ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.19(2007/09/15〜16) C

Top-page > Index > Page: 1  2  3  4  5  6  7  8  9

(Update:2007/09/20)

 

【高山植物】

オヤマリンドウ(花)

こちらは先週も紹介したオヤマリンドウ。開花の時期を迎えています。

 

茎も紫色に はなびらが開き始めました。

先週はまだ緑色だった茎も大半のものが紫色に変化し始めて、花も先端の部分が少し開き始めました。もう少し開くものもあるかと思いますが、大雪渓周辺のものは大半がこの程度が限界です。

 

イワオトギリ(紅葉) シナノキンバイ(紅葉)

オヤマリンドウやトウヤクリンドウなど、ごく一部を除くと大半の高山植物はすでに開花の時期を過ぎ、きれいな紅葉を見せるものが増えてきます。一番最初に紅葉を迎えるのは先週の ノリクラ雪渓カレンダーVol.18(2007/09/08〜09)D でもお伝えしたコバイケイソウですが、そのほかにもいろいろな高山植物が紅葉を始めます。

前のページでもお伝えしたようにノリクラの紅葉はコバイケイソウなどの高山植物がまずはじめに紅葉を始めます。近づいて観察するとかなり鮮明な色合いで、ウラジロナナカマドやダケカンバの紅葉に劣らない色彩を見せてくれます。

 

コケモモ(果)

登山道沿いなどではたくさん見かけることのできるコケモモは大雪渓内部ではその分布は若干少ないようです。岩礫地に自生するこちらのコケモモにもようやく赤い実ができ始めました。コケモモは数輪ずつ咲き、他のエリアでは実がたわわに実りますが、ご覧のようにこちらのコケモモはその中でも実になるのは1つまたは2つといった状態です。自生地の栄養状態にも影響があるのかもしれませんが、もう少し調べる必要があります。

 

ハイマツ

こちらはハイマツ。よく見ると暗紫色の実ができ始めています。

今年の果 昨年の果

左側の暗紫色の実は今年結実したもの。そしてそれがさらに1年経つと右のようなマツボックリになってきます。

 

同じ画像で大きさを比較すれば、一年生と二年生のマツボックリの大きさは一目瞭然です。

 

ホシガラス − ハイマツの実から中の種子を器用に取り出す

そしてそんなマツボックリをもぎ取って、中の種子を器用に取り出すのはホシガラス。今日もハイマツの上を行ったり来たりと急がしそうに飛び回り、冬の準備に余念がありません。

 

<<Back | Next>>

Copyright (C)   乗鞍香辛料監視委員会