ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.23(2007/10/13〜14) E

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(Update:2007/10/18)

 

【雪渓上部 T】

雪渓上部全景

積雪が残っているのは雪渓上部左側のエリアだけで、先週とさほど大きな変化はありません。

 

雪渓上部左側 − 上端部分は昨年より2週間遅い雪解け

こちらは雪渓上部左側。面積は先週と比べてそれほど小さくなっていませんが、北寄り部分を中心に岩の頭がかなり目立ち、全体的な積雪量は減少していることがわかります。上端部分は先週と同様、昨年より2週間遅い雪解けです。下端部分については雪解けが昨年以上に進んでいて比較できません。

 

雪渓北寄り下端より − 上端まで56メートル 雪渓下端は落書きの岩より75メートル

雪渓北寄り部分の下端から上端までの距離は先週と同じ56メートル。そして、落書きの岩からの距離は先週の70メートルから75メートルに伸びています。ご覧のようにかなり岩の頭が目立つようになって来ました。

 

雪渓上端 − 昨年と比べて2週間遅い雪解け

こちらは上端付近。先週から高さで50〜70センチほど雪解け。右の画像では上端の位置が3メートルほど下がっています。

 

モーグルコース コブの溝に岩の頭が出てきました(滑走不能)

こちらは先週まで滑走していたモーグルコース。ちゃんとコブの溝は残っていますが、途中に岩の頭が出始めてきましたので、もう滑走はできません。

 

モーグルコース スタート地点

モーグルコーススタート地点の位置は先週と変わっていません。積雪量も先週より30〜50センチ程度少なくなっています。そろそろ雪解けのスピードが遅くなってきたようです。

 

 

【雪渓上部 U − フラットバーン】

雪渓上部左側 − 南寄りのバーン

雪渓上部左側は横幅が125メートルほどありますが、先週までの状況では実際に滑走できるのは、先にご紹介した北寄りのモーグルコースとこちらの南寄りの部分で、中央付近は斜度変化が激しいため滑走できません。
今週に入って北寄りのモーグルコースは滑走できなくなりましたので、唯一滑走できるのは南寄りのバーンだけです。

 

ツルツルに凍ったアイスバーン 油断をすればエッジを立ててもそのまま滑り落ちます

日差しで表面は緩んでいるものの、ご覧のようにスケートリンクのようにテカテカになった部分がむき出しになっています。夏場ではまず見られないほどツルツルに凍ったアイスバーンです。右の画像では岩場に座り込んでいらっしゃいますが、実はこのアイスバーンで足を取られてそのまま滑り落ちてしまったところです。ちょっと油断をするとエッジを立てても言うことが聞かないほどです。

 

整備したバーン以外はひどいうねり

実際の滑走部分は画像よりも左側で、滑走エリア以外はご覧の通りひどいうねりがあります。毎週滑ってバーンを整地しているからこそ、この時期になっても滑走できるコンディションを保つことができます。

この時期になってから、画像のような大きなうねりを鍬などで削り取ることは一日かかっても不可能です。

紅葉を眺めながら秋スキー

今日は本当に良い天気。先週に引き続き、位ヶ原に広がる紅葉に向かって秋スキーです。
造雪機でゲレンデ整備を行うスキー場では今月に入って雪作りを行っていて、早いところでは次の週末あたりから営業開始します。それでもやはり自分の足で登って滑るノリクラという特殊な環境で養われる微妙な足裏感覚は、どんなスタイルのスキーでも基本となる技術であることは間違いありません。

 

そのフラットバーンの隣では、コブというのか溝ができています。

 

フィーゲルスキーならぬフィーゲルテレマーク

フィーゲルスキーならぬフィーゲルテレマーク。同じような形状のものにビッグフットと呼ばれるものがありますが、フィーゲルスキーの特徴は踵より後ろ部分がないこと。

国内唯一のフィーゲルスキー大会が、毎年5月下旬、この大雪渓で行われていたことをご存知の方も多いのではないでしょうか?毎年開催されていた宮様杯乗鞍フィーゲルスキー大会も2005年を最後に中止となりましたが、この時期はまだ新雪が降ることもあって、新しい雪と古い雪が混ざって普通のスキーでもバランスが難しい状況の中、大転倒する選手が続出するなど、なかなか普通のスキー大会とは趣を異としたところが楽しいところです。

最後となった2005年の宮様杯乗鞍フィーゲルスキー大会の様子は 2005ノリクラ雪渓カレンダーVol.3(2005/05/28)E 【宮様杯乗鞍フィーゲルスキー大会】 で紹介していますので合わせてご覧ください。

 

コブではなく完全な溝になっていて、おそらく普通の長さのスキーではとても滑ることはできないでしょう。

 

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