ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.23(2007/10/13〜14) J
【紅葉情報−魔利支天〜三本滝付近】
★見頃です★
魔利支天付近 | 三本滝上部 |
魔利支天付近から三本滝ゲートまでのエリアは先週あたりからきれいに色づき始め、左の画像の魔利支天付近など、ピークに近いところもあります。昨年より1週間ほど遅い状況です。ただ、この付近でも落葉しているものが多く、きれいな紅葉のボリュームが若干少ないのが残念です。
三本滝ゲート上 |
三本滝ゲート上でも色づきが見られるようになって来ました。
かもしか平ゲレンデ | ツアーコース入口 |
かもしか平ゲレンデも見頃を迎えています。
カラマツの紅葉も始まりだしました |
ノリクラの紅葉を締めるのはカラマツ。そのカラマツも紅葉が始まりだしました。紅葉シーズンも折り返し地点に差しかかったといえます。
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まとめ ■
今週はまさに「全山紅葉」という言葉がピッタリ当てはまる状況だといえます。大雪渓・位ヶ原付近はピークは過ぎているもののまずまずの状況といえ、葉の状態や色合いでは位ヶ原山荘から荒田沢橋付近が最も良いといえます。しかし、次の週末ごろにはこの付近は終わりに近づき、見頃は魔利支天付近から三本滝へ移動すると考えられます。ただ、魔利支天から三本滝ゲート間での区間は落葉が多く、見頃を迎えてもボリューム間に欠けるかもしれません。乗鞍高原の紅葉も次の週末あたりにはそろそろ見頃を迎えることと思います。
全体的には昨年より1週間〜10日ほど遅く、例年と比べてもやはり1週間程度遅れているといえます。
【昨年の今ごろは?】
紅葉前線は三本滝ゲート付近を過ぎて乗鞍高原にさしかかろうとしています。三本滝〜乗鞍高原間は広葉樹が少なく、そのため、この週は見頃といえるエリアが少ない状態でした。
<編集後記>
肩の小屋が小屋締めとなって、大雪渓エリアは本当に人気のない寂しいシーズンに入って行きます。やはり山小屋があるかないかによって、そのフィールドで一日を過ごす時の安心度には大きな差があります。すでにご存知の方も多いと思いますが、畳平にある乗鞍山荘が先シーズンで営業を終えて、今シーズンは取り壊しの作業が行われています。
昭和16年、航空機のエンジンテストのため、亀ヶ池付近に陸軍の航空研究所が建設されました。もちろん、このとき物資運搬の必要から、平湯峠より亀ヶ池までの車道も建設されました(これが後の乗鞍スカイライン)。航空研究所は建設半ばで終戦を迎えたようですが、その建物が今回取り壊された乗鞍山荘の旧館なのです。云わばノリクラの発展の出発点ともいえる歴史的な建物だったわけですが残念でなりません。
マイカー規制でノリクラの本来の姿が見えるようになってきたのは喜ばしいことですが、観光客の減少がこんなところに影を落としているのかもしれません。
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