ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2007/10/27〜28) E
【10月28日(日)、快晴】
白い山肌はピンク色から茜色へと徐々に変化 |
昨晩は時折雨と霙が強く降りつける天候でしたが、夜が明けて穏やかな一日が始まろうとしています。時刻は6時10分。それまで鉛色だった空の色に青味が出てきて、白い山肌はピンク色から茜色へと朝日の同調するかのように色合いも変化を始めます。
日の出 |
先週と同様、今朝もきれいな朝日が雲ひとつない空を赤く染め上げながら登ります。
雲海を黄金色に染めあげます | 朝日を見届けてお月様が西の空に落ちて行きます |
空を赤く染めた朝日が登って行くにしたがって、今度は山麓をすっぽり覆った雲海を黄金色に染め上げます。そして、そんな様子を見届けたかのように、昨日の立待月は富士見岳の西の空に落ちて行きます。
富士見岳はご覧のように昨晩の降雪で真っ白になり、刻々と変化する日の出の瞬間をその色合いで表現してくれます。日の出と月の入り、さらに雪化粧したスクリーンの色調の変化を同時に楽しめるタイミングは一年の中で、何度も巡り会える瞬間ではありません。
位ヶ原山荘前は凍結していません |
今日の山荘前の車道はご覧のとおり、完全に乾燥していて、県道乗鞍岳線は大雪渓駐車場まで通行できる状態です。ただ、水溜りが残っているところではご覧のように凍結し、山荘より下部の魔利支天付近の路面で、一部、凍結があったことから、シャトルバスは始発の7時便と8時便については運休とし、運行開始は9時便からとなりました。
本日始発のシャトルバス |
9時40分、本日最初のシャトルバスが到着です。
始発便は3台 |
7時便と8時便が運休だったことも影響して、9時便は先に2台で運行されたものの、三本滝で乗車できない方が溢れ、急遽、もう一台配車して、合計3台での運行となりました。
シャトルバスから下車される方々の大半が観光客。まずは眼下に広がる雲海を見ようと山荘の南側へ向かいます。
これでナナカマドの黄色さえあったら本当にきれいな三段紅葉となったはずですが、登山にお越しになった方は、当初の予定よりも大幅に遅れているせいか、シャトルバスを下車すると一斉に歩き始めます。
向かう先は登山道の入口...
我先に登山道を駆け上がって行きます。
■ご注意■
今回の記事の中には初めてノリクラにお越しになる方を対象としてないものが含まれています。
これからの時期は天候の急変により降雪・凍結などで冬山の様相を呈します。大雪渓は新雪が降っても急斜面とアイスバーンが残っていて、この時期にノリクラの雪渓で滑走されたことのない方や、ソフトブートのボードの方は絶対にお越しにならないようお願いいたします。
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