ノリクラ 雪渓カレンダー
Vol.25(2007/10/27〜28) I
【あとがき】
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▼ 今年で7年目を迎えた「www.norikura.org 乗鞍大雪渓 WebSite 」は、なんとか無事に今シーズンの掲載を終えることができました。 今年は冬から春にかけてのノリクラの状況もお伝えするため、3月から5月上旬までをプレリリース版として掲載を行いましたので、例年よりも2ヶ月半長い 約8ヶ月の掲載でした。 |
<大雪原> |
<ツアーコース入口、大雪渓目指して> |
<ゆっくりマイペースで> |
▼ ノリクラは3000メートル級の山であるにもかかわらず、山頂近くまで車道が通じている珍しい山ですが、冬になれば、車道も登山道も完全に雪の中です。そして、裾野の広いその山肌は、夏場のハイマツのビロードの美しさを誰もが知るところですが、冬場の広大な雪景色はそれを上回るものがあります。ツアーコースからの登りは確かに辛いものがありますが、それでも周囲の景色を眺めながら歩いて登る感覚を覚えてしまうと、決して苦になるものではありません。
<荷揚げはツアーコースを歩荷> |
<気温マイナス20℃、暖かい朝食が何よりのご馳走> |
<位ヶ原山荘前で> |
<吹雪の夜は鍋を囲んで> |
▼ 今年は暖冬が続き、暖かい日和が多かったものの、3月に入ってから冷え込みが戻ってくるほど。今年から営業を再開した位ヶ原山荘では歩荷で荷揚げしながら、最低気温がマイナス20℃にもなる日々を送ります。
山小屋が営業しているのと、営業していないのでは、このフィールドで毎週活動する上で、心の支えといった安心感に大きな違いがあります。そして初年度にもかかわらず、多くのスキーヤーや登山の方々がお越しになり、かつてこの地で盛んだった山スキーが決して忘れられていないことを実感します。
<紺碧の空に樹氷がきらめく> 速報(2007/05/20) ノリクラ 雪渓カレンダー Vol.2(2007/05/19〜20) − E |
<強風でいたるところに風紋> 速報(2007/03/17) |
<シュプールでいっぱい> 速報(2007/03/10) |
<マイトレース> 速報(2007/04/15) |
▼ 単に真っ白なフィールドも日々刻々と、また、朝と夕方ではまるで違った表情を見せてくれ、もしかすると1年の中でこの時期がもっとも変化に富んだシーズンかもしれません。
<山頂をバックにランチタイム(大雪渓トイレ前)> |
<親子で春スキー> |
<歩きが基本!> |
<静かなノリクラが最高> |
▼ 静かなこの時期だからこそ魅力を感じる...お会いしたどの方もノリクラが本当に好きで、それぞれの楽しみ方のスタイルを持っていらっしゃいます。どれが正解というものは一つもありません。しかし、今回お会いした方の中には、冬のノリクラしか魅力を感じなかったものの、初夏の高山植物に触れて、改めてノリクラのすばらしさを実感された方もいらっしゃいます。春先までの静かなノリクラだけでなく、シーズンを通して楽しめる...それがノリクラの大きな特徴です。
<春スキーを優雅に楽しむ>
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<夏空の大雪渓>
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<紅葉 −
絶景ビュー> |
▼ ノリクラの魅力をシンプルに表現すると...いろんな答えが湧き上がってきますが、行き着くところはやはり季節感とそれを演出するスケール感ではないかと思います。「遠くから見て、姿かたち良くても登ると単調だ」といったケースが他の山にはあるようですが、ノリクラに関しては姿かたちはもちろんのこと、どこに行ってもパノラマが広がり、真っ白な雪景色から季節が徐々に移り変わって雪解けとともに現れる沢筋の唐草模様、そして、真夏の海のように真っ青な空に浮かぶ雲の動きをのんびりと楽しんだあと、ノリクラシーズンを締めくくるかのように燃え尽きる紅葉の美しさまでを、しっかりと見届けないわけには行かない心持ちにさせてくれます。
<冴え渡る夏空に舞い上がる> |
<あ"〜〜っ!> |
<いつも笑顔で> |
<週末は基礎キャンプで>
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乗鞍大雪渓ほど多くのスキーヤーやボーダーが訪れる雪渓は他にはないでしょう。冬場のゲレンデと同じように毎週ここに通ってしまう方もたくさんいます。もちろんスキーのトレーニングにやってくるわけで、ノリクラに毎週通っているにもかかわらず、気になるのは雪の状態ばかりといった方もたくさんいらっしゃるかと思います。それでも何かこのノリクラの雰囲気が好きという方も多いはず。
今までノリクラに通っていたけど雪渓のことしか知らず、WebSiteから
こんな見方があるんだ、こんなところがあるんだと改めて知ったと、感想をいただくことも時にはあり、ご自身の興味の幅を広げられたらと思っています。
<グリーンサポートスタッフ>
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<シャトルバスの車掌さん>
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<乗鞍自然環境案内所のスタッフ>
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<乗鞍環境パトロール> |
▼ ノリクラはいろんな人のかかわりで成り立っています。直接的なかかわりはないかもしれません。それでもノリクラに訪れる時はそんな人たちの存在を忘れてはいけないでしょう。そしてどんなにたくさんノリクラに通っていても、それにおごることなく、常に新しい目線で見続ける必要があります。長く通っていると見飽きて大したことはないと見過ごしてしまうことでも、初めて訪れた人が見つけた目線から新たに教えられることも多々あるのです。
<みんなでコース作り> |
<肩の小屋スタッフ
− 今週で小屋閉め> |
<剣ヶ峰登山へ> |
<稜線目指して!>
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▼ 今年は訪れた人たちのノリクラへの想いというものをこのWebSiteで紹介できたらと編集を行ってきました。ノリクラに訪れる理由は様々で楽しみ方も様々。教えられることがたくさんあった一年でした。
<残雪と雲の模様>
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<燃えがる雲海> |
<川霧が立ち込めるような幻想的な光景のなかで...> |
<初冠雪、大雪渓が手招きします> |
▼ 今シーズンのノリクラ雪渓カレンダーは今まで以上に状況を細かく紹介できるよう、取材・編集を行ってきたつもりです。よく晴れた日ばかりでなく、悪天候で撮影しても画像にならないときもありました。それでもこんな風景・シチュエーションのワンカットが撮影できると、そんな苦労も忘れて毎週取材に出かけてしまうのです。WebSiteをご覧の方もこんな風景に巡り会えればきっとお越しになりたくなるのではないでしょうか?
<パウダーを喰う!> |
▼ それではまた来シーズンお会いできることを楽しみにしています。なお、来シーズンの活動は前頁の取材後記に掲載しておりますが、プレリリース版開始予定の3月まで不定期での現地取材を予定しています。なお、来シーズンの活動の参考に、ノリクラ雪渓カレンダーなどWebSiteのご感想を是非ともお寄せください。(E-mail : WebMaster@norikura.org )
それでは、来シーズン、またお会いしましょう。(→ 寄稿:ノリクラでの3シーズン)
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