ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.3(2008/04/05〜06) B

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(Update:2008/04/10)

 

【ツアーコース T】

ツアーコース入口

かもしかゲレンデを登り、国設第3ペアリフトの終点付近までたどり着くと、ようやくツアーコース入口の急斜面にやってくることができます。

 

強い日差しで緩み始める シールの効きにくい急斜面も今日は緩んで問題ありません

すでに10時を過ぎて強い日差しにバーンはもうしっかりと緩み始めます。いつもならシールが効きにくい状態が見受けられる右の画像の急斜面最後の部分でも問題はありません。

 

緩んだバーンのトラバース シールとは逆にスノーシューだと歩きにくい

シールの場合、緩んだ斜面のトラバースはなんら問題はありませんが、逆にスノーシューの場合は急斜面のトラバースはやや難があり、しかも緩んだ斜面ではスノーシュー外縁にあるエッジ(歯)のグリップが弱くなるため、なるべく直登できるようなアプローチを取ったほうがよいかもしれません。

ツアーコースは景色を楽しむビューポイントがたくさんあります

急斜面を登りきれば後は緩やかなバーンとなっていつものようにノリクラの頂を眺めながらの登行になります。休暇村ゲレンデから延々とゲレンデ内を登ってきたことを考えると、ツアーコースは景色の変化を十分楽しませてくれる非常に楽しいビューポイントのたくさんあることに気がつかせてくれます。

 

日なたは春の湿雪に 日陰は柔らかい新雪が残る

ツアーコース入口の急斜面から先はお昼に近くなるにつれて雪面がかなり緩み、新雪のやわらかさから春の湿雪へと変化を始めます。それでもツアーコースの端の日陰部分では真冬に近い軽い新雪が残り、湿雪の登行で水分を含んだシールで軽い新雪部分に差しかかるとシールに軽い新雪が貼りついてしまうほどの温度差があります。太陽の日差しの強さをこんなところでも観察できます。

 

積雪量は先週よりも5センチほど増加

こちらはツアーコース中間付近にあるB番の標識。先週は15センチほどの積雪量の増加がありましたが、今週は5センチ程度の増加にとどまっています。

 

スキー場営業終了でいつも以上に時間がかかります

スキー場の営業終了に伴い、ツアーコースにたどり着くまでの道のりが長く、上部にたどり着くまでいつも以上に時間がかかります。いつもより少なくとも1時間以上余裕をもった行動が必要かと思います。

ツアーコース上部付近でもあまり積雪量は増えていません

今回はツアーコースも上部にむかっても積雪量の増加はあまりありません。こちらはD番の標識。最大積雪量に達する頃になると、その姿を隠してしまいます。今シーズンも2月中旬に一度、積雪量が標識より上にきましたが、その後、1メートル近く下がり、再び少しずつ増加しています。先週と比べて5センチ程度の増加です。

 

E番手前の谷 − 現在はほとんどフラットに

こちらはD番の標識を過ぎてE番の標識の手前付近です。現在はほとんど凹凸がありませんが、2月中旬ごろまではクロスのコースのようないくつものウェーブがありました。GW以降の雪解けが始まる頃になると再びウェーブ状になってくることと思います。

 

位ヶ原までもうすぐ

ここを過ぎれば、ツアーコース最後の位ヶ原へ上がる急斜面です。

 

【ツアーコース U − 位ヶ原へ】

ツアーコースもここで終わり、この急斜面を登れば位ヶ原にでます。

 

今日はリフト営業開始直後に15名ほどの方が一斉に登っていかれたほかはほとんど出会う方も少なかったものの、こちらの方々は撮影中にお声をかけてくださいました。(いつもWebSiteをご覧くださりありがとうございます。)

 

午後になって冷え込み表面は再びパック

一度緩み始めたバーンは午後になって少し冷え込んできたため、表面が再びパックされ始めます。

 

シールで直登できるほどしっかりグリップする雪質

今日は人出が少ないこともあってトレース跡もしっかりとグリップの効き、いつもならジグザグにアプローチするのが普通なのですが、ごらんのように急斜面をシールで直登することができるほどです。

 

こちらの方は「直登は厳しいので迂回しようかと思いましたが、撮影中の様子を拝見しましたのでこちらに回り、久しぶりにお会いできました」と声をかけてくださいました。(毎週の取材の中、このようにお声をかけてくださるのは結構うれしいものですので、これからもぜひよろしくお願いいたします。)

 

ここから位ヶ原 ツェルトに包まり小休憩

急斜面を登りきったところで位ヶ原はいつものように西からの風にさらされるようになります。そんな中、先ほどの方々がツェルトに包まっています。まだこれから登ってくるグループの仲間の方をここで待っているとのこと。「ちょっと風の強い日にこんな感じでツェルトに包まるのが好きなんですよ。ホッとできるような気がして...」と、おにぎりをほおばりながら楽しそうに話してくださいました。

位ヶ原 − 大小さまざまな雪紋

ダケカンバの林を抜けて位ヶ原ではツアーコースに広がっていたやわらかい新雪の感覚はなくなりいつものような締まった感触のバーンが広がります。そして、その表面には大小さまざまな雪紋ができています。

 

天候が良くても早めに下山を

時刻は14時を回り、大半の方はツアーコースへ戻って行きます。新雪の積もったツアーコースには何本ものシュプールができますが、それが午後を回るとそのまま凍りつき、とても滑られる状態ではなくなりますので、どんなに天候がよくても早めに下山されることをお勧めします。 Next

 

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