ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.3(2008/04/05〜06) D

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(Update:2008/04/10)

 

【翌朝、4月6日は紺碧の空】

早朝から空の青さが際立ちます

快晴の天候の日はこれまでにも紹介しておりますが、今日は朝から深い青空が広がります。通常なら、日の出直後の東の空はそれほどの青さはありませんが、今日はしっかりとした青空に太陽が昇り、西に広がるノリクラの峰々や屋根板の白い山肌はピンクに染まり、もちろん空の青さは日中とほぼ同じくらいの状態になっています。

 

力強い太陽に早くも雫が落ち始めます

5時30分には周囲を赤く染める太陽が昇り始め、時刻は6時を少し過ぎたところ。はっきりとした太陽が周囲を照らします。
気温はどんどん上昇し、7時過ぎになるとつららから雫が落ち始めるほどです。

 

位ヶ原山荘に宿泊されたスキーヤーの方々も準備を整えてます。

 

ノリクラの峰々が目の前に... 青と白の鮮明なコントラストを凝視します

準備を整えて山荘から外に出るとノリクラの峰々が青と白の中に浮かんでいます。これから登って行くエリアが鮮明なコントラストで目に飛び込んできて、しばし、その様子をじーっと凝視してしまいます。

 

出発 歩き出すとすぐに汗ばむ陽気

9時ごろにはもう雪面も緩み始め、やわらかい雪面が戻っています。そして山荘からほんの少し出発したところですぐに汗ばんでくるほどの陽気となり、あわててアウターを脱いでザックに押し込みます。

 

こんな日にめぐり合えたらきっとまた来てしまう...

こんな好条件の時にノリクラにお越しになれば、きっと必ずまた来てしまうことだと思います。

@ 10:10 屋根板下部 A 11:20 鶴ヶ沢付近
B 13:20 肩の小屋 C 14:35 富士見岳東斜面

今日はどこをとっても雲の姿を見かけることがなく、終日にわたって紺碧の青空が広がりました。

D 14:35 屋根板・鶴ヶ沢全景

それでもやはり真冬と異なり、夕方近くになると八ヶ岳や南アルプス、中央アルプスは霞の中に隠れてしまいます。しかし、常に穂高の稜線ははっきりと青空に浮かび、こんな大パノラマを終日楽しむことができました。

E 14:45 屋根板

「また絶対来たくなるノリクラ」を、これからも紹介できたら幸いです。

 

<編集後記>

今回はリフト1本だけで後はすべて登行でしたが、ご覧のように二日とも大変よい天候に恵まれて、登ることのつらさは一向に感じさず、楽しく過ごすことができました。これまでにもお伝えしていますが、天候の悪い日は本当に厳しいときがあり、これからの時期は気温が上昇し、霧が発生しやすくなります。特に位ヶ原で霧に見舞われるとまったく身動きが取れない状態になりますので、今回とはまるで違った世界があることを承知しなければなりません。それでもこんなよい天気の日にめぐり合うことがシーズンの中で何回かあると、その良い想い出だけが脳裏に残り、どんなに天候が悪くてもそのイメージのノリクラを期待しながら、再びやってきてしまうものです。

しかし、天気が悪ければ雷鳥にめぐり合えたり、そのシチュエーションでしか味わえない楽しさがノリクラにはまだたくさんあるように思います。
「ノリクラにはまだ何か知らないことがあるのでは」と思いながら、それを探しにやってくるのです。

乗鞍高原温泉スキー場は休暇村ゲレンデも含めてすべて営業が終了しました。山麓からすべて登行となりますので、ツアーコースにお越しになる方は時間的な余裕を持って行動されるようお願いいたします。また、県道乗鞍岳線の休暇村〜三本滝ゲート間の開通は4月24日(木)と昨シーズンの4月13日よりも遅くなっています。しばらくの間は時間・天候・体調などに十分配慮した行動が必要になります。

 

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