ノリクラ 雪渓カレンダー

プレリリース版 Vol.7(2008/05/01〜04) C

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(Update:2008/05/08)

 

【5月3日(土)、春スキーバス運行初日】

朝から力強い太陽

早朝5時前、東の空は少し赤く染まった雲がたなびくものの、力強い太陽が昇ります。6時の位ヶ原山荘の気温は6℃。強い日差しに寒さはまったく感じません。

 

西の空はこれ以上ないほどの深い青空 突き刺さる日差しに雪解け水もすぐに蒸発するほど

今日は空気がすんでいるせいか、西の空はこれ以上ないと思うほどの深い青空にまだ、若干赤みを帯びた朝日に照らされた屋根板や富士見岳そして剣ヶ峰などの山々はピンクに肌を赤らめています。そしてストレートに突き刺さる日差しは雪の壁から路面に染み出した雪解け水さえも蒸発させてしまうほどの強さがあります。

 

売店準備に大忙し

お越しになるスキーヤー・ボーダーの方々のために準備に大忙しです。商品の陳列といった準備よりも、これまで雪で閉ざされた中から、一気にたくさんの方がお越しになることに、心の準備を整えるのが本音かもしれません。

 

やることだけはやって後はバスが到着するのを待つばかり...

8時45分、1台目到着。

ほぼ定刻どおりの8時45分。1台目のバスが到着です。

バスは次々と...合計4台、130名の方々がやってきます

その後、次々とやってきて、この便は合計4台が運行され、130名の方が位ヶ原山荘前バス停に降り立ちます。

 

スキー板などの搬出にごった返す

今年から1日3往復に増便されましたが、始発便はここから先に上ってゆくスキーヤー・ボーダーの方々が大半を占めています。したがって、どのバスも最後部の座席はスキー板の収納スペースとなり、自分の板が出てくるまで長い列ができます。

板の積み下ろしは乗務員や運転手の方が対応されますが、できるだけ、乗客のスキーヤー・ボーダーの方々も手助けしてくださると迅速に作業が終了し運行ダイヤの遅延が解消されますのでご協力ください。

 

位ヶ原山荘前は大賑わい

このときばかりは位ヶ原山荘前は大賑わい。おそらく一年を通してもこれほどの状況は紅葉シーズン位でしょうか?ノリクラ周辺の紅葉は9月20日前後に大雪渓付近から始まり、位ヶ原山荘周辺は9月下旬から10月上旬が見頃。現在は白一色の雪景色がきれいですが、紅葉の頃になると、ダケカンバの黄色一色に屋根板が染まり上がります。

紅葉の時期になれば、速報やノリクラ雪渓カレンダーなどでその状況をお伝えいたします。また、ノリクラの紅葉の概要については 乗鞍紅葉情報(紅葉の歩き) をご覧ください。

春山入山計画書(登山届)の記入

そしてスキー板などの装備をバスから降ろすと、車内で受けとった春山入山計画書(登山届)の記入を始める姿がそこかしこで見られます。

 

「山岳保険入っている人?」 → 「は〜い!」

WebSiteでツアーコースの状況を
チェックしてきました

記入は個人でお越しになっている方はもちろんですが、グループでお越しになっている方々はグループ単位で1枚の用紙にまとめて記入します。記入する内容は氏名、住所など連絡手段となる情報はもとより、スキーなのか登山なのかといった入山方法と、ツアーコースか春スキーバスもしくは岐阜県側に降りるのかといった下山方法などを記入します。

こちらの方も今日お越しになる際に、昨日の速報をWebSiteでチェックしてお越しくださったとのこと。特にツアーコースが滑走できるか心配だったものの速報で全面滑走できることを知ることができた良かったと感想をいただきました。
この時期はツアーコースの状況が大きく変化します。WebSiteではそのときにお越しになる方が必要とする情報を詳細にお届けする所存です。

 

山荘前の専用ボックスに投函

春山入山計画書は山荘正面入口に設置の専用ボックスに投函します。

こんな陽気についつい誘われて...

9時過ぎる頃になると強い日差しで上空にはモクモクとした夏を思わせる雲がわき始めます。そして、じーっとしているだけで汗ばんでくるような陽気。本当ならこの先の登行を考えれば、アルコールはご法度のはずですが、こんな陽気に誘われてついつい...

 

至福の一杯...

生ビールのうまい季節がもうやってきています。

位ヶ原山荘のすぐ先から登行を開始します

準備を整えたスキーヤー・ボーダーの方々は上部のエリアに向けて出発です。県道乗鞍岳線の除雪は位ヶ原山荘すぐ先の所までで、そこから雪の上を歩いて行きます。これまでのシーズンはもともと山スキーをメインにされている方がほとんどだったこともあって、大半がシールでの登行でしたが、今回はシールの方よりもツボ足で登って行く方が多い状態でした。この強い日差しで雪面はかなり緩んで踏み抜いてしまい、苦労されている方もいらっしゃったようです。

また、今日は柔らかい雪質だったものの、少し冷え込んだ日は山頂付近は硬く締まった状態となり、そのバーンをトラバースすることは時として危険を伴うこともありますので、ツボ足の方もシールの方も必ずアイゼンを携行されることをお勧めします。

 

夏のような肌を焦がす日差しの中を行く 親子で春スキー

うだるような暑さの中、梅雨明けした夏本番といっても良いほどの肌を焦がす太陽に照らされて本格的な春スキーが始まります。

 

新たなシーズンへと季節が移り変わってゆきます

みんな一斉に登って行く姿は、明らかにこれまでのシーズンから新たなシーズンへと季節の移り変わりを感じさせてくれます。

 

再び静かなノリクラが戻ってきます

バスが到着してから1時間もしないうちに、位ヶ原山荘前は再び静かなノリクラを取り戻します。そして、この後、お昼と夕方に再び春スキーバスがやってきます。お昼の便でのんびりお越しになる方や、夕方の便でお越しになり、今日はそのまま位ヶ原山荘に宿泊し、明日の朝、山頂目指して登って行く方など、便数が増えたことでそれぞれのスキーヤーの方が利用しやすい形になりつつあるかと思います。

今日は非常に快適な一日となり、お越しになった方は誰しもそのすばらしさに感銘を受けたことともいますが、まだまだ季節は逆戻りします。気軽にやってこられるようになった反面、自然のすばらしさだけを強調しすぎず、多くの方々に色々な側面があることを認識していただきつつ、ノリクラの良さがさらに伝えられればと考えています。 Next

 

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