ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.1(2008/05/17〜18) A

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(Update:2008/05/22)

 

【かもしかゲレンデからツアーコースへ】

ゲレンデはほぼ完全に雪解け 雪解けを待つようにふきのとうが芽吹く

ここからはいつものようにかもしかゲレンデからツアーコースの状況をお伝えします。先週までは何とか滑走できたかもしかゲレンデはほぼ完全に雪がなくなり、その雪解けを待っていたかのよういたるところにふきのとうが芽を出しています。

 

上部のゲレンデも残雪はわずか

さらに上部の車道に上がりますが、先週まで残っていた道路わきの積雪はほぼ完全になくなり、道路の上のゲレンデの積雪も残りわずかの状態です。

 

山麓ではふきのとうの季節はすでに終わっていますが、かもしかゲレンデはではいたるところで見つけることができます。でも雪解けとともに芽吹くのはふきのとうばかりではありません。

 

所々で葉を四方に広げる花を見つけます ショウジョウバカマ − 高山植物のひとつ

ふきのとうほどのおびただしい数はありませんが、所々で四方に葉を広げ、その真ん中に紫色の花をつける植物を見つけることができます。ショウジョウバカマ(猩々袴)は常緑性の多年草の植物です。大きく放射線状に広げる葉は根から直接生える根生葉と呼ばれるもので、このように放射線状に伸びる様子をロゼット根生葉と呼びます。

ショウジョウバカマはこれまでにも畳平のお花畑や大雪渓付近など高山帯で自生する様子をお伝えしており、高山植物の仲間でありますが、このように標高の低いところでも自生することが知られています。

中国の伝説の猿 「猩々」の赤ら顔のような花と、袴を広げたようなロゼット根生葉の姿からショウジョウバカマと呼ばれることは有名ですね。

 

ゲレンデ最上部

さらにかもしかゲレンデを登り、ゲレンデ最上部までやってくるとようやく積雪が残るようになってきます。

 

ツアーコースからの滑走はここまで あとは歩いて下山

お昼近くとなると、春スキーバスで向かった方がツアーコースを滑って下りてこられるようになります。位ヶ原山荘から山頂まで1時間半ほどで山頂まで向かったこちらの方の話では、岐阜県側の畳平方面からやってくる方も加えて、山頂付近はかなりの行列ができているとのこと。「雪があるうちにまた来ます。」とおっしゃって、残りの数十メートルとなったゲレンデ最上部の残雪を滑って行かれました。

ここから下部は所々にしか雪はありませんので、スキー板をつけたり外したりすることを考えれば、歩いたほうが早いでしょう。ここから三本滝レストハウスまでは歩いて15分程度です。

 

ツアーコース入口急斜面 − 大きな切り株が

スキー場最上部からはスキー板を装着してシールで登行することができます。ツアーコースに入ると雪はしっかりあるものの、大きな切り株がいたる所で頭を出しています。大きなものでは高さが1メートル近くもあります。

 

急斜面を登りきる箇所 − 切り株と地面がかなり見えます

急斜面をさらに登り、こちらは最後の登りきるエリア。ご覧のようにかなり切り株と地面が見えるようになってきます。

 

最後は積雪が途切れ、板を外す必要があります

ここを登りきると緩斜面の広いコースにつながりますが、肝心の部分で積雪が途切れてしまい。板の外してツボ足で登って行く必要があります。もちろん、上から滑り降りてくる場合も一旦板を外す必要がありますが、ブッシュの上をスキーブーツで歩くとかなり滑りやすいので、注意が必要です。

 

コース脇の林を何とか滑走 − 次週はほとんど滑走できないでしょう

したがって多くの方はコース脇の林から何とかして滑り降りてきます。ここさえ過ぎてしまえば、後は滑走エリアにはほとんど切り株やブッシュはありませんので、問題なくスキー場最上部まで滑り降りて行くことができます。

急斜面の取材は5月17日(土)時点のものですが、多くの方が滑り降りてこられてことや雪解けがさらに進んで翌日はさらに状況が悪化し、5月18日(日)の速報でもお伝えしましたとおり、この急斜面の部分の切り株はさらに増えて、まるでポールをよけながら滑走するような状況となり、おそらく、次の週末はほとんど滑走できない状態が予測されますのでご注意ください。 Next

 

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