ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.3(2008/05/31〜06/01) A

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(Update:2008/06/05)

 

【バスは位ヶ原山荘へ】

魔利支天バス停付近 荒田沢橋付近 − 雪の壁が見られるようになります

三本滝バス停を出発してしばらくの間は完全に雪解けが終わった風景が続きますが所々に残雪が見られるようになり、荒田沢橋付近に差し掛かると車窓の両脇には雪の壁が見られるようになってきます。

 

雪解けで姿をあらわしたダケカンバが車道にはみ出ています

雪が解け始めるとそれまで雪の中で横たわっていたダケカンバの枝がいたるところで起き上がってきます。しかし、まだ根元付近に積雪があって完全に起き上がることができず、どの枝も車道にはみ出るように横に伸びています。

完全に除雪されているにもかかわらず、場所によっては幅員の3分の1ほどまでせり出しているところもあってバス1台がようやく通過できる状況です。

 

位ヶ原山荘に到着

三本滝バス停を出発してから約30分、春スキーバスは位ヶ原山荘に到着です。

少し小降りになってきましたがご覧のようにどんよりとした天候が続き、山頂方面は全く見えない状況。

 

まずは山荘へ直行します

天気がよければすぐにも出発したいところですがまずは山荘へ。

 

気温10℃ − 肌寒さにストーブの前へ

このときの位ヶ原山荘付近の気温は10℃。春スキーバスが出発した三本滝バス停と変わらない気温ですが、やはり雨が降り続くと肌寒さを感じるもの。自然とストーブの前に陣取ります。

 

ストーブの炎

ストーブにくべられた薪からゆっくりと立ち上がる炎を見るだけで、気持ちにゆとりを保つことができるものです。

 

【位ヶ原山荘周辺では】

雨が続くと雪解けは大幅に進むものです。

 

石段が完全に雪解けしています 雪の中から眠っていた木々が現れます

先週までは車道脇の法面はほとんど雪に覆われていましたが、ご覧のように雪解けが終わり、石段もしっかりと姿をあらわしました。そして、位ヶ原山荘に至るまでの車道と同様、雪解けが進んだところから順番に雪の下に眠っていた木々が頭をもたげて始めます。

 

ダケカンバ(新芽) ベニバナイチゴ(新芽)

そんな枝先をよく観察すると新しい芽生えが至ることところで見つけることができます。左の画像の新芽はダケカンバ。山麓の乗鞍高原の白樺は2週間も前に花をつけましたがこちらはこれから。

そして右の画像は高山植物のベニバナイチゴの新芽です。こちらは若葉が出てしばらくしてから花をつけることでしょう。ベニバナイチゴは枯れ枝のような幹を呈しています。でもご覧のように雪の中から起き上がった枝からしっかりとした新芽を見つけることができることから、「草」ではなく「木」であることが分かります。

 

雪解けの中から赤く染まった枝先を見つけることができます。

 

クロウスゴ(新芽)

こちらはクロウスゴの新芽。同じ仲間の高山植物にクロマメノキがありますが、クロウスゴは赤く染まった新しい枝先に花をつけるのが特徴です。若葉が出てからしばらくするとピンクのかわいらしい花をつけますので、これから楽しみですね。

 

知らずに通り過ぎてしまう何気ないところにも目を移すと色々な季節の移り変わりを教えてくれます。 Next

 

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