ノリクラ 雪渓カレンダー

Vol.8(2008/07/05〜06) @

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(Update:2008/07/10)

 

【大雪渓】

7月最初のノリクラ雪渓カレンダーをお届けします。多くの山で7月から夏山シーズンを迎えますが、ノリクラにとっても7月は新たなシーズンとなります。これまでは岐阜県側のシャトルバスと1日3往復の春スキーバスのみでしたが、今月から長野県側の乗鞍高原から畳平までシャトルバスの運行が始まって大雪渓へのアクセスが良くなり、それを待っていたかのように多くのスキーヤー・ボーダーの方がお越しになりました。

また、今回は二日とも良い天候に恵まれたことも、大雪渓に多くの方が訪れた要因でもあるかと思います。両日とも同じような天候の推移を見せ、やや薄い雲がたなびくもののきれいな青空から一日が始まりますが、その天候もお昼前には雲の包まれます。また、6月までは晴れた日でもさほどの暑さを感じませんでしたが、特に6日(日)は照り付けるほどの日差しはないものの、まとわりつくような湿り気を帯びた空気に包まれて、気温以上の蒸し暑さを感じる状況で、15時ごろになって突然大粒の雨が降り出し、少しばかり真夏の夕立を感じさせる状況でした。

大雪渓の積雪は先週の段階では昨年と比べてやや多い程度でしたが、今週は上部のエリアを中心に1週間近く雪解けが遅い状況となっています。そのため、昨年は一般開放された畳平のお花畑は遊歩道の3分の1がまだ雪の中で、次週末オープンに向けて整備作業が続けられています。

県道乗鞍岳線が全線にわたって冬季閉鎖が解除されて、これまではほとんど見かけなかった自転車の方々が大雪渓の前を通過して行く様子も久しぶりに見られるようになり、本格的なノリクラのシーズンが始まった感じが見受けられ、そんな二日間の様子をお伝えいたします。

◎ 今回の目次

Page-1 : 【観光センター】
Page-2 : 【車窓から】     【大雪渓に到着】
Page-3 : 【雪渓下部 T】     【雪渓下部 U − モーグルコース】
Page-4 : 【雪渓下部 V】     【雪渓中段】
Page-5 : 【高山植物】
Page-6 : 【雪渓上部】
Page-7 : 【肩の小屋】     【登山道 − 稜線へ】     【稜線】     【昨年の今ごろは?】      <編集後記>

  

 

【観光センター】

観光センター前駐車場

6時の観光センター前駐車場。少しばかり薄い雲がたなびくものの、きれいな青空が広がります。

 

駐車場ではシャトルバスに乗車しようとするスキーヤー・ボーダーや登山に出向く方が出発の準備を始めます。そして、7月から県道乗鞍岳線の三本滝ゲート〜畳平間の冬季閉鎖が解除され、バス・タクシーなどの特定の車両と自転車の通行ができるようになりました。そのため、これまでは少なかった自転車の方々の姿を駐車場のあちこちで見かけることができます。

 

ノリクラは今回初めて − ご来光バスで下見に行きました

今日は小径自転車で

ノリクラは今回が初めてとのことで、今日はご来光バスで下見に行き、これから再度ヒルクライムに挑戦とのこと。今日は稜線にたなびく雲の中からの日の出でしたがきれいに眺めることができたようです。

ロードサイクルやマウンテンサイクルでヒルクライムされる方が圧倒的に多いと思いますが、今日は小径自転車でこれから畳平へ向かいます。街乗り用の自転車というイメージが強いかもしれませんが、ホイールが小さいということを除けばサドルもハンドルもロード用のものと変わらず、ペダルもビンディングペダルになっています。

 

今年もヒルクライムのシーズンが始まりました

こちらの方も今日は小径の自転車でヒルクライムです。毎年この時期は欠かさずノリクラに通われます。今日は畳平まで登った後、乗鞍スカイラインを平湯温泉まで下り、再び乗鞍高原まで登り返すちょっと過酷なコースにチャレンジです。

 

観光センター売店 − 8時より営業開始ですが早朝営業も予定

そして観光センターの売店もオープンに向けて朝の準備が始まります。8時からの営業開始ですが、ハイシーズンは早朝より営業開始が予定されています。

 

山頂へ向かうルートとしてはシャトルバスで終点の畳平まで出向き、ここから肩の小屋方面へ登り始めるのが一般的ですが、畳平の一つ手前の大雪渓駐車場がある肩の小屋口バス停で下車して肩の小屋に向けて登る登山道もあります。この登山道の入口は後述する【雪渓下部】のコーナーでお伝えしますが、7月下旬あたりになると肩の小屋へ向かうまでの区間には高山植物を間近に眺めることができるお勧めのルートです。

ただ、乗鞍高原を出発してしまうと売店などはありませんので、飲料水やパンやおにぎりといった必要なものは観光センターの売店などで調達されたほうが良いでしょう。

 

観光センターの一角にシャトルバスの乗車券販売所があります。

 

今年から料金改定(大人往復 2000円 →2400円)

2003年のマイカー規制開始とともに岐阜県側・長野県側のそれぞれの山麓から畳平に向けてシャトルバスの運行が開始されました。岐阜県側のシャトルバスは昨年料金改定されましたが、今年は長野県側のシャトルバスも大人2000円から2400円に改定されました(6歳から12歳未満の子供は半額)。

 

タクシー乗り場 いつも楽しい会話が絶えません

畳平へ向かう交通手段はシャトルバスのほかにタクシーもあります。タクシー乗り場は観光センター駐車場の一角にあり、今日も冗談交じりの楽しい会話を交わしながら、利用される方々を待っています。ですから畳平へ向かう車内でも色々楽しい情報が得られることでしょう。

7時のシャトルバスが到着します。

 

スキー板などはトランクへ

スキーヤー・ボーダーの方々がバスのトランクに板を収納します。今日は20名ほどスキーヤーしか乗車されないため問題になりませんが、満車に近いような状態の場合にスキー板だけでなく折りたたみの自転車などを積み込むと、トランクは一杯になってしまいます。

 

シャトルバスの車掌さん − 久しぶりの再会です

岐阜県側のシャトルバスは平湯温泉を出発してほおのき平バスターミナルを過ぎた後は終点の畳平まで停留所はありませんが、長野県側のシャトルバスは途中にいくつもバス停があり、紅葉の時期などは途中のバス停で下車して楽しむことができます。また、県道乗鞍岳線は三本滝ゲートより上部は大型車がすれ違いできない箇所が多く、シャトルバス同士の対向箇所を無線で確認する必要があります。最近のバス路線はワンマンカーが多いのですが、料金清算や無線連絡、またヘアピンカーブなどでの状況確認など車掌の役割が重要です。
こちらの車掌さんも久しぶりの再会です。

なお、往復券を購入された場合は、三本滝〜畳平までの区間は途中下車可能となっていますので、途中で降りて隣接する登山道を歩くのも良いかもしれません。

 

初めて担当される車掌さん

切符を回収するこちらの車掌さんは今回初めてこの路線を担当されるとのこと。

 

チケットをカウントしたら... 無線で連絡してね

乗車券の枚数計算や無線での連絡方法など、細かく先輩から教えてもらいます。

 

全ての方の乗車を確認して、シャトルバスは出発します。 Next

 

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